平成30年度秋季関東学生卓球リーグが8月25日~9月21日(所沢市民体育館、港区スポーツセンター、新座市民総合体育館等)で行われ(1部2部入れ替え戦は10月6日)、9月21日1部の優勝が決まった。男女とも春季に続き明治と早稲田が優勝。ともに3連覇を飾った。
【1部男子】 明治が専修との全勝対決を制す
最終日をともに6勝0敗で迎えた明治と専修は直接対決で雌雄を決した。
トップで及川がすきのないプレーで龍崎をストレートで降し専修が先制するも、2番で酒井パワフルな両ハンドで取り返し1対1に。3番は田添が鋭い両ハンドで出雲を圧倒し、再び専修が2対1とリード。4番ダブルスは、郡山/及川の専修ペアが台上からの丁寧なプレーで大きなラリーの得意な明治ペアの展開に持ち込ませずに2対0とリード。このダブルスを取れば圧倒的に有利になる専修だったが、渡辺/龍崎があきらめずに粘り強さを見せて、3ゲーム目のジュースを制して逆転勝ち。4番はダブルスに続いて渡辺が、リードを許す展開が続く苦しいゲームで辛抱強く戦い3対1で小林を破り、明治が3対2と王手。
ラストは明治1年生の西がチキータレシーブからの厳しい攻めで、けがのために万全のプレーができなかった三部を封じ明治の優勝を決めた。
簡単に勝ったり、簡単に負けるという予想はしていなかったので、どの試合も内容的には厳しい試合になると思っていました。1番、2番、3番までは1ゲーム目、2ゲーム目の流れを取った方が押し切っていましたが、4番のダブルスで0対2から逆転勝ちできたことで、一気に明治に流れが来たかなと感じました。
この会場に入るまでは(渡辺)裕介が負けたり、(酒井)明日翔が2敗したりと、比較的下級生が勝ち星を拾って来ていました。ただ、裕介と明日翔は入学してから4年間頑張って来てくれていたので、最後何とか彼らに勝ってもらって優勝したいというのがあったので、2人が勝って優勝できたというのは非常に感慨深いものがあります」
2位の専修はダブルスを落としたのと、三部がけがを抱えての出場となったことが影響したか、後半で失速し、インカレに続く優勝はならなかった。3位には早稲田が入った。1部の順位は以下の通り。
1位 明治大(7勝0敗)
2位 専修大(6勝1敗)
3位 早稲田大(5勝2敗)
4位 日本大(3勝4敗)
5位 中央大(3勝4敗)
6位 駒澤大(2勝5敗)
7位 筑波大(1勝6敗)
8位 埼玉工業大(1勝6敗)
最終日を6勝0敗の全勝で迎えたのは中央1チームだったため、最終戦で早稲田に勝てば文句なしの優勝だったが、早稲田が中央に勝ったことで、女子優勝の行方は思わぬ展開となった。
専修に1敗している早稲田は中央に4対0か4対1で勝てば自力優勝を決めることができたが、2番で阿部が森田に2対0から逆転負け。1点も落とせない展開となったが、4番でも4年生の徳永が梅村に1対3で敗れ、早稲田の自力優勝の目は消えた。しかし、5番で阿部/徳永が山本/梅村をストレートで降し、3対2とすると、6番は後半に強い鎌田が、第1ゲームをジュースで落としたものの、ラリーに粘り強さを見せて3ゲーム連取。早稲田の勝利を決めた。
そして、優勝の行方は、専修対日本の結果に委ねられることとなった。専修は勝てば優勝、負ければ早稲田が優勝という局面で、ラストまでもつれる接戦となった。ラストは流れをつかんだ日大の高原が2対0とリード。しかし、柴田が食らいつき2ゲームを返したが、最後は集中力を切らさずにプレーした高原がジュースを制して勝利し、専修は優勝のチャンスをあと1歩のところで逃した。そして、早稲田の優勝が決まった。
阿部がもう少しで勝てたので、阿部が勝って3対0になれば、4対0か4対1で自力優勝のチャンスはあったんですが、2点落としても、いつもいい試合をしている中央大学さんと最後までやりきろうということで頑張りました。
最後の専大対日大は見ませんでした。僕が見るとどうなるか分からないので、こういうときは見ないことにしています(笑)。勝ったチームも負けたチームもみんな頑張っているので、学生スポーツの応援もよろしくお願いします」
2位は最終戦で1敗を喫した中央。最終戦でも十分に見せ場はつくったが、22年ぶりの王座には届かず。3位の専修も優勝に手が届きかけたが、勝利の女神は微笑んではくれなかった。1部の順位は以下の通り。
1位 早稲田大(6勝1敗)
2位 中央大(6勝1敗)
3位 専修大(5勝2敗)
4位 青山学院大(4勝3敗)
5位 大正大(3勝4敗)
6位 日本大(2勝5敗)
7位 日本体育大(1勝6敗)
8位 國學院大(1勝6敗)
関東学生卓球連盟:https://www.kanto-sttf.jp/
(写真/文=佐藤孝弘)