世界ジュニア選手権オーストラリア大会が、ベンディゴスタジアムで12月2日より開幕した。開催地のベンディゴはメルボルンから北西に150キロの内陸の町。団体戦、個人戦で全7種目が行われる今大会。2日目は団体戦の予選リーグから始まり、決勝トーナメントにコマを進める8チームが決まる。
女子は16時(現地時間、以下同じ。日本時間は14時)、男子は18時30分から準々決勝が行われる。練習会場で練習に汗を流す日本男子を見守る田㔟邦史ジュニア男子監督に、今大会の展望を聞いた。
■田㔟邦史ジュニア男子監督のコメント
ここに来るまで1週間くらい日本で合宿をやってきて、まずは、体調を崩している選手がいないのでそれが一番かなと思います。調子はまあまあいいですね。あとは、試合が始まってから雰囲気をつかみ取って自分の調子を上げていけたらいいと思います。
今日はいきなり団体戦の準々決勝なので(※日本は予選リーグなし)、選手たちもちょっと緊張していてそこは気になるところですが、ルーマニアなどヨーロッパのチームは1週間前にメルボルンに来て合宿をしていたといいますので、日本は時差も少なく、選手たちも気にしていないと思います。
団体では、ルーマニアもいいチームだし、インドも強い選手がいます。アメリカもカナック・ジャーがいるし、ロシアにもユースオリンピックに出ていたサウスポーのシドレンコもいます。強いチームがないというわけではありません。相手のエースに2点取られればこちらも苦しい展開になるので、油断はできないと思います。
ここ最近、攻撃的な卓球が主流になっているなかで、インドの卓球はミスが少ないのが特徴です。攻撃する側は多少のミスが出るので、そこはインドの強さですね。日本はワールドツアーでもインドの選手に結構苦しめられているところがあるので、注意しなくてはいけないチームだと思います。
中国はずっと見てきている選手なので、アジアジュニア選手権大会でも日本は負けましたが、それほど悪い戦いではなかったので、警戒しすぎる必要はないかと思っています。まずは、中国のところまできっちり行くのが目標です。(今回初出場の)アジアジュニアで優勝した向鵬は、15歳でまだ中学生ですが、彼は強いかなと思います。
田中佑汰は高校3年生で、今年が最後の世界ジュニアなので、去年の団体戦で決勝まで行けたのは田中の活躍があったのは間違いないので、その経験を生かしてさらに活躍してほしいという部分と、シングルスでもメダルを取ってジュニアを卒業して、次はシニアの部でさらに頑張ってほしいですね。
宇田幸矢は去年は(張本の出場キャンセルのため)直前に出場が決まり、あまりいい準備ができていませんでしたが、まだ2年生で来年もありますし、このメンバーの中では一番国際大会を経験しているので、その経験を生かして団体戦での活躍も期待していますし、個人戦でもメダルを獲ってほしいと思います。
戸上隼輔は国内ではインターハイも優勝して安定した成績を残していて、先日のベラルーシオープンでも一般で決勝までいきました。国際大会の経験が少なく、なかなか勝てないところがありましたが、ここ最近よくなってきているので、その勢いで世界ジュニアも頑張って飛躍してほしいと思います。
曽根翔については、ジュニアサーキット・中国オープンで中国選手を3人倒して優勝したことも評価していますし、まだ高校1年生なので、まずは勝ち負けにこだわらずに、長所をのばすことと、世界で勝つために自分に必要な物を理解した上で今後に生かしていってもらいたいですね。
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