丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で開催されるている平成30年度全日本選手権大会。5日目、男子ダブルスは5回戦と準々決勝が行われ、ベスト4が出そろった。
<男子ダブルス準々決勝>
水谷/大島(木下グループ) -12,7,4,7 及川/三部(専修大)
木造/張本(愛知工業大/JOCエリートアカデミー) 8,8,-9,7 鹿屋/有延(リコー)
松下/藤村(日鉄住金物流) 9,9,7 松平/田添(木下グループ)
松山/髙見(愛知工業大) 9,8,5 吉村/坪井(名古屋ダイハツ/筑波大)
第1シードの水谷/大島は落ち着いた試合運び、凡ミスの少なさなどから「見ていて負ける気がしない」ペアだ。同じく安定感のある及川/三部に1ゲーム目を奪われても、動じることなく台上で先手を取ればきっちり決め、ラリーに持ち込まれても両者のボールの質の高さは相手を凌駕する。今のところつけいる隙がないといった感じだ。
水谷/大島に土を付ける可能性があるとすれば、準決勝で対戦する木造/張本だろうか。両者のチキータからの得点力は水谷/大島にはない怖さがある。ラリーをせずにすぐに得点できる強さがこのペアの強みだ。
松下/藤村は準々決勝で松平/田添の攻守のバランスの良い好ペアをストレートで撃破。勝負どころできっちりと得点できるところに、両者の連係の良さを感じた。特に、大きなラリーでは安定したフォアハンドの藤村と、決定力のあるフォアハンドの松下は非常にバランスが良く、得点力も高い。
松山/髙見は昨年ファイナリストの上田/吉田を破った実力が本物であることを、吉村/坪井にもストレートで勝つことで証明した。吉村は混合ダブルスでも髙見のペアに敗れただけに警戒はしていたはずだが、常に一発を狙ってくる大学生ペアに先手を取られて受け身になってしまった。
ベスト8は以下の通り。
<男子ダブルス5回戦>
水谷/大島(木下グループ) 12,4,4 田原/曽根(愛知工業大名電高)
及川/三部(専修大) -9,4,-8,9,6 平野/五十嵐(早稲田大)
木造/張本(愛知工業大/JOCエリートアカデミー) 8,8,-9,7 横山/徳島(原田鋼業)
鹿屋/有延(リコー) 7,-10,-7,5,9 森田/神(シチズン時計)
松下/藤村(日鉄住金物流) 8,6,6 軽部/徳永(鹿児島相互信用金庫)
松平/田添(木下グループ) -12,9,6,6 中野/上村(法政大/大阪桐蔭高)
吉村/坪井(名古屋ダイハツ/筑波大) 3,8,5 内村秀/内村英(日本体育大)
松山/髙見(愛知工業大) 7,5,3 松浦/中林(原田鋼業)
(文・写真=佐藤孝弘)
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