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アジアカップ横浜2019
~中国4選手が決勝へ。日本選手は3位止まり~

 アジアの男女トップ選手16名でシングルスのタイトルを争う第32回LION ITTF-ATTUアジアカップ横浜2019が横浜文化体育館(神奈川)にて4月5~7日に開催されている。
 大会2日目はチャレンジ(予選トーナメント)と決勝トーナメント準々決勝、準決勝が行われ、決勝に進出する男女4名が決まった。男子は樊振東と馬龍、女子は朱雨玲と陳夢と中国選手が最終日に勝ち残った。
 準決勝に進出した日本の張本智和と丹羽孝希は、ともに準決勝で敗れ明日の3位決定戦へ。女子の石川佳純は準決勝で陳夢に敗れた。平野美宇は準々決勝で朱雨玲に敗れ、5-8位決定戦へ進んだ。

男子シングルスは樊振東と馬龍が決勝へ

昨年のアジアカップで張本に敗れた樊振東がリベンジ

馬龍はけがの影響をまったく感じさせないプレーで丹羽に完勝

<男子シングルス準決勝>
樊振東(中国) -6,6,8,9,4 張本智和(日本)
馬龍(中国) 5,6,8,6 丹羽孝希(日本)

 昨年のアジアカップの予選リーグで樊振東を破る金星を挙げた張本が、ここ横浜の地で樊振東と再戦を果たしたが、今回は両ハンドの安定感、張本のチキータに対して縦回転系サービスでミスを誘う、威力を減らすなどの工夫をした樊振東が、第1ゲームを取って勢いに乗りたい張本から4ゲームを奪い返し、リベンジを果たした。

 けがのため世界卓球への出場も危ぶまれているという話も聞こえてきた馬龍だが、フィジカル、テクニックともに完璧といっていいプレーで、丹羽をストレートで圧倒。時折、カウンターで逆襲を図った丹羽だが、ゲームを奪うには到らなかった。

 明日の決勝は馬龍対樊振東という、世界卓球2017デュッセルドルフの決勝と同じ組み合わせ。世界卓球2019ブダペスト直前のこの大会で、この2人が決勝を争うということは、アジアのトップのみならず、まだ世界のトップの座は譲らないという意志の表れでもあるだろう。好勝負を期待したい。



丹羽は気迫のこもったプレーで、準々決勝で黄鎮廷を撃破

張本は韓国のエース李尚洙をスピードで圧倒し4強入り

<男子シングルス準々決勝>
樊振東(中国) 9,7,8,-8,8 林昀儒(中華台北)
張本智和(日本) 6,7,-7,5,9 李尚洙(韓国)
丹羽孝希(日本) 10,-6,9,10,10 黄鎮廷(香港)
馬龍(中国) 5,5,-6,6,3 グナナセカラン(インド)

女子シングルスは朱雨玲と陳夢が決勝へ

朱雨玲は準決勝で馮天薇に快勝。3連覇を目指す

陳夢は石川を寄せ付けず決勝へ

<女子シングルス準決勝>
朱雨玲(中国) -9,9,5,5,12 馮天薇(シンガポール)
陳夢(中国) 1,9,4,-7,8 石川佳純(日本)

 試合が先に行われた、陳夢対石川は、石川がラリーで圧倒されるといういやな幕開けとなった。思い切って攻めるも要所で点を取らせてもらえず、陳夢が3ゲーム連取。開き直った石川が1ゲームを返し、第5ゲームは石川の巻き込みサービスが効いて、優位になるかと思われたが、ラリーでしのいだ陳夢が盛り返し、決勝進出を決めた。

 アジアカップ2連覇中の朱雨玲は、準々決勝で平野との激しい打ち合いを制して準決勝へ。対する馮天薇もアジアカップタイトルホルダー。前陣で早い打球点で攻めるというスタイルで1ゲームを奪うも、守備の固い朱雨玲が、ブロックとカウンターで流れを引き戻して3連覇に向けて、また一つ駒を進めた。

 朱雨玲は、世界卓球デュッセルドルフ2017のファイナリストでありながら、世界卓球2019ブダペストの代表から漏れるという屈辱を味わっている。何としてもこのタイトルを保持して、自分を代表から落としたことが間違いであったことを証明したいだろう。一方の国内選考会で優勝し代表権を勝ち取った陳夢も、代表から外された朱雨玲に負けるわけにはいかない。激戦必至の決勝に注目だ。




準々決勝では石川が杜凱琹をラリー戦で破りベスト4入り

平野は朱雨玲に善戦するもベスト8でストップ

<女子シングルス準々決勝>
朱雨玲(中国) -9,7,2,-10,7,8 平野美宇(日本)
馮天薇(シンガポール) 2,7,9,7 田志希(韓国)
石川佳純(日本) 9,-9,13,-9,10,7 杜凱琹(香港)
陳夢(中国) 不戦勝 鄭怡静(中華台北)



(取材=佐藤孝弘)

詳しい記録は国際卓球連盟ホームページに掲載されています。
ITTF:https://www.ittf.com/tournament/5061/2019/ittf-attu-asian-cup/

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