LION卓球ジャパンオープン荻村杯札幌大会が北海道札幌市の北海きたえーる(北海道立総合体育センター)で開催。
4日目は男子シングルス準々決勝が行われ、ベスト4が出そろった。
●男子シングルス準々決勝の結果
樊振東(中国) 12,6,-8,7,5 馬龍(中国)
許昕(中国) 5,5,9,6 張禹珍(韓国)
孫聞(中国) 6,11,-2,8,-9,7 梁靖崑(中国)
林昀儒(中華台北) 11,9,7,10 カルデラーノ(ブラジル)
事実上の決勝戦と言っても差し支えない樊振東(中国)対馬龍(中国)は、ゲームカウント4対1で樊振東が勝利した。このところ負けが続いて今ひとつ元気がなかった樊振東だったが、この試合は気合十分。馬龍が緩急をつけて誘ってくるバックハンドをことごとく狙い撃つ充実のプレーで馬龍越えを果たした。
一方、樊振東とは対照的に、馬龍はやや集中力が高まり切らない様子。ケガから復帰空けのワールドツアーカタールオープン以降、無敵状態が続いていたが、その連勝街道も小休止といったところか。
許昕(中国)対張禹珍(韓国)は、許昕がストレート勝ち。暴れん坊・張禹珍は持ち味である思い切りの良さが出れば誰にでも勝つ可能性がある選手だが、許昕のバック側に曲がってくるドライブに最後までラケット角度が合わず、勝機が見いだせなかった。
今大会のシンデレラボーイ・孫聞は、回転量が多いチキータからのパワフルな両ハンドドライブで梁靖崑(中国)を撃破。孫聞は日本では聞き馴染みのない選手だが、中国の超級リーグではあの樊振東に2勝を上げているという。それに加え、今大会で張本智和、李尚洙(韓国)に続き、世界卓球3位の梁靖崑をも飲み込んだ力は本物だ。予選トーナメントから一気に優勝はあるのか。明日の戦いぶりに注目したい。
林昀儒(中華台北)対カルデラーノ(ブラジル)の速さ対パワー対決は接戦が予想されたが、サービスの長短を巧みに使い分けた林昀儒が要所でカルデラーノに得点を許さず、ストレート勝利。ゲームカウントは4対0だったが、各ゲームとも競り合うスリリングな展開が続き、林昀儒の速さとカルデラーノのパワーがせめぎあったラリーは見応えがあった。
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なお、詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
ITTF(国際卓球連盟):https://www.ittf.com/tournament/5005/2019/2019-ittf-world-tour-japan-open/
(写真=佐藤孝弘、文=猪瀬健治)