2019年の前期日本卓球リーグが、6月19~23日まで愛知県のスカイホール豊田(豊田市総合体育館)で開催され、女子1部は十六銀行が優勝。
また、女子2部はエクセディが優勝し、後期での1部リーグ昇格を果たした。
【女子1部】十六銀行が2大会ぶり、5回目の優勝!
女子1部は最終戦を残し、十六銀行と中国電力が5勝1敗で並び、得失点差で中国電力が首位という状況。中国電力は最終戦で勝てば、十六銀行が勝っても得失点差でほぼ優勝だったが、そのプレッシャーからか、日立化成に2対3でよもやの敗戦。
その敗戦を横で見ていた十六銀行はサンリツに1対2と王手をかけられたが、4番の山本怜が松本優希をゲームオールで振り切ると、ラストで加藤知秋が三村優果を下し、うれしい逆転勝利を決めた。
女子1部は、ここ4大会ほど優勝チームがすべて異なるという結果が示す通り、ずば抜けたチームがいないが、だからこそ、優勝するためには接戦を確実に物にしていくしぶとさが必要になる。その点で、今大会で4つものラストまでもつれる接戦を制した十六銀行は、しぶといチーム力で他をわずかに振り切ったといえるだろう。
●十六銀行・河田靖司監督インタビュー
「昨日の試合が終わった時点で、自力の2位があるというのははっきりしていました。ただ、中国電力さんの負けはちょっと考えていませんでした。先に中国電力さんが負けましたが、うちも余裕があるわけではなくて、どっちになってもおかしくないような試合でしたので、予想外の優勝でその分うれしいですね。
今大会は愛媛銀行さんとのアウェーマッチから始まったのですが、その2番で安藤がビッグトーナメントで負けていて、学生時代も分が悪い前瀧さんに勝ちました。デンソーさんとのホームマッチでは、加藤杏華が全日本で負けている野村さんに勝ち、今日のサンリツ戦のラストは、加藤知秋が前回大会で負けている三村さんに勝ちました。このように、直近で負けているとか分が悪い選手に今回勝っているので、その分、選手の成長を感じる大会になったと思います。
また、(岐阜にある十六銀行にとって)愛知は準地元ということで大勢の方が応援に来たくださり、本当にありがたかったですし、力になりました」
【女子1部】中国電力が2位。3位にはデンソー
最終戦まで首位をキープしていた中国電力は、日立化成に破れ、無念の2位。優勝へのプレッシャーからか、2番でエース格の土田美佳が近藤早紀に敗れたのが痛かった。
3位にはルーキー・阿部愛莉の加入で厚みが増したデンソーが入った。
【女子2部】エクセディが1位で1部昇格
女子2部は、エクセディが6勝1敗で1位。
最高殊勲選手賞を獲得した温馨に、竹前裕美子や玉石美幸ら充実の布陣で、2部降格からわずか1大会で1部に返り咲いた。
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なお、詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
日本卓球リーグ:https://www.jttl.gr.jp/
(取材=猪瀬健治)