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【パラ卓球】ジャパンオープン2019 ~個人戦:垣田斉明と友野有理が優勝~

2019年8月1~3日まで港区スポーツセンター(東京)で、ITTF・PTTジャパンオープン2019東京大会が開催された。肢体不自由者(クラス1~5が車いす、クラス6~10が立位。数字が多いほど障がいが軽度)と知的障がい者(クラス11)が参加する国際大会が日本で開かれたのは今回が初となった。東京パラリンピックを翌年に控え、各国の選手たちの熱い戦いが繰り広げられた。ここでは日本選手の活躍に焦点を当てて紹介していきたい。

【クラス10】ペンドラ垣田斉明がフォアドライブ連打で優勝

難敵を連覇し、垣田が7年ぶりの国際大会優勝

ペンドラらしい足を使ったフォアハンドドライブで勝ち抜いた

予選で敗れたタイ選手に決勝でリベンジを果たした

 予選2位通過となった垣田だが、決勝トーナメント準決勝では、強力なバックハンドと中後陣でのフィッシュ、ロビングがうまいデイベル(イギリス)を攻めきって決勝へ。
 決勝では予選リーグで敗れたシラパコン(タイ)にしっかりと足を動かしてフォアハンドドライブの連続攻撃で、リベンジを果たし、うれしい地元日本でのタイトルを勝ち取った。

【女子シングルスクラス8】友野有理が優勝

友野有理が優勝。3位には廣兼めぐみも入賞した

最後まで粘り強さを見せた友野

地元日本の応援を背に優勝をつかんだ

 予選を2勝0敗で1位通過した友野は決勝トーナメント準決勝で廣兼との同士打ちを制して決勝へ。決勝では予選グループで勝利しているメディナ(フィリピン)を勢いのある両ハンドで圧倒し、3対1とした。「楽しんでやろうと思った」という試合後のコメント通り、はつらつとした明るいプレーが印象的だった。

【女子クラス5】別所キミヱは2位に

別所は不調を押してのプレーで堂々の2位。優勝は韓国のジョン・ヨンア

最終試合は第1ゲームを奪ったが、逆転を許してしまった

 パラリンピアンとして東京パラリンピック出場にも期待のかかる別所は2勝0敗同士で迎えたリーグ戦最終試合で、これまで勝ったことがないというジョン・ヨンア(韓国)と対戦。出足、厳しいコース取りで別所が第1ゲームを奪うも、徐々にリスクを負った攻撃が決まりだした相手に主導権を握られあえなく3ゲーム連取を許し、2位に。
 昨年の不運な交通事故、また、今大会では体調も万全ではなかったというが、一度卓球台を前にすれば、その集中力と豊かな発想力は、やはりトップアスリートのものだ。万全の態勢であれば、東京パラリンピックでのメダルはもちろん視野に入るだろう。

【女子クラス11】伊藤槙紀と古川佳奈美が3位に

伊藤槙紀(右端)、古川佳奈美(右から2番目)がともに3位に。優勝はプロコフェワ(ロシア)

伊藤は予選でリオパラリンピック金メダルのコスミナを破る金星を挙げた

古川は準々決勝でコスミナを破り、準決勝ではプロコフェワにも善戦した


 女子クラス11でも日本選手が大いに活躍した。リオパラリンピックにも出場した伊藤槙紀は予選リーグでリオ金メダリストのコスミナ(ウクライナ)をバック面のツブ高ラバーで振り回し、接戦を物にして予選リーグを1位通過。古川は豊富な運動量を生かしたガッツあふれるプレーで予選を1位通過し、準々決勝でコスミナを破る金星を挙げ、優勝したプロコフェワともゲームオールの激戦を演じ、表彰台に上った。

 この他、リオパラリンピック日本代表の吉田信一(男子クラス3)は準々決勝で敗れてベスト8。
 優勝候補の岩渕幸洋(男子クラス9)は準決勝でマ・リン(オーストラリア)に敗れて3位に終わった。
 また、男子クラス4で高校生の齊藤元希が3位、男子クラス11では竹守彪と加藤耕也の2人が3位に入った。

記録はこちら↓
パラ卓球 ジャパンオープン 結果(男子)
パラ卓球 ジャパンオープン 結果(女子)

詳しい記録はこちらから
ITTFパラ卓球委員会:http://www.ipttc.org/

(取材=佐藤孝弘)

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