【男子団体優勝】田阪卓研(京都)
男子団体は、全日本ホープス・カブ・バンビ6連覇の松島輝空を擁する田阪卓研(京都)が二年ぶり2度目の優勝を果たした。
松島輝空をシングルスで2点使うのではなく、成長著しい輝空の弟・翔空をシングルスで2点使うオーダーをメインに戦った田阪卓研。準決勝の育徳クラブ(大阪)戦では、2対2のラストまでもつれる接戦になったが、「ホカバでメダルを取れなかった分、絶対優勝する」と意気込んでいたという翔空が渾身のプレーで勝利し、優勝へと突き進んだ。
●田阪卓研・松島卓司監督のコメント
「2年前に優勝したときは、『優勝できたらいいなあ』という感じでしたが、今回は輝空が最後で、翔空と兄弟で出るのが最後なので、勝ちたいという気持ちでこの大会に臨みました。輝空をエースで2本使うというより、勝つためにオーダーをどうするか毎試合考えていました。翔空はまだ相手エースに勝つほどの力はないので、どうやって翔空が相手の2番手3番手を捕まえられるかが大切でした。オーダーを苦心したことに神様が微笑んでくれたかなと。その中で勝たなくちゃいけない選手がしっかり勝ってくれたし、3人で3点取るというのが今回の目標だったので、それがしっかりできました。選手3人に感謝したいですね。輝空もエースとしてシングルス2点出たかったと思いますが、チームが勝つために割り切ってダブルスに出てくれたと思います。輝空と組んだ西面は重圧すごかったみたいですけど(笑)
今回は、翔空が本当に本当にがんばってくれました。大会前に『俺はホカバでメダル取れなかったので、どうしても優勝したいんや』って言っていましたから。その言葉がほんとに強くて。卓球に対してそんなに欲がない子なのに、初めて優勝したいって口に出してくれて、それが結果として結びついたのですごく良かったと思います」
【男子団体2位】石田卓球クラブ
2位には、石田卓球クラブ(福岡)が勝ち上がった。準々決勝のフェニックス卓球クラブ(福井)、準決勝の偉関TTL(東京)とはいずれも2対2のラストまでもつれる接戦になったが、ラストの森が気迫のプレーで競り勝ち、決勝へ勝ち進んだ。
【男子団体3位】育徳クラブ(大阪)、偉関TTL(東京)
3位には、田阪卓研を2対2のラストまで追いつめた育徳クラブ(大阪)と、渡部民人を筆頭にセンスのいい選手が揃った偉関TTL(東京)が入った。
詳しい記録はこちらから
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp/tournament/tabid/122/rptid/571/Default.aspx
(取材=猪瀬健治)