2019年11月8日(金)~10日(日)まで、全日本卓球選手権大会《カデットの部》が、山口県の維新大晃アリーナで開催。
14歳以下男子シングルスは、中村煌和(愛工大名電中)が優勝し、男子ダブルスに続いて二冠を達成した。
第1シードの松島輝空(木下グループ)が故障で棄権する中、14歳以下男子シングルスのトーナメントを制したのは、中村(愛工大名電中)。
準々決勝で木方(野田学園中)、準決勝で赤尾(Five Stars)とラリーに強い選手たちを連破すると、決勝で芝(野田学園中)と対戦。リーチの長さを生かして揺さぶってくる芝に対し、中村は足をしっかり動かして応戦。ゲームカウント3対1で勝利し、男子ダブルスに続く二冠を達成した。
中村のプレーで特筆すべきは、足の速さ。ピッチの速いラリーでもフォアハンドドライブで連打できるフットワークの速さは素晴らしく、今後もぜひ磨き上げていってほしい武器だ。
■中村煌和選手のコメント
「嬉しいです。今回は最後のカデットの大会なので絶対に優勝したいと思って臨みましたし、そのための準備もしてきました。ダブルスと二冠取れてよかったです。サービスとレシーブは卓球で大切なので、そこが今回すごく良かったと思います。
(決勝は)1ゲーム目と2ゲーム目の前半は思い切ったプレーができたんですけど、途中から自分が攻めてもかわされていたので、そこで冷静になって、考えて1本ずつ行けたのが良かったです。
今回カデット優勝したので、来年の全中(全国中学校大会)、またそれ以降の大会でいい成績を残せるように頑張ります」
第2シードの実力通り、加山(愛工大名電中)、髙橋(田阪卓研)、浅見(石田卓球クラブ)ら力のある選手に打ち勝って堂々の決勝進出。
リーチの長さを生かした攻守で中村とも好ラリーを展開したが、最後は中村のフットワークを生かした素早い攻めに振り切られた。
【14歳以下男子シングルス3位】浅見勇志(石田卓球クラブ)
【14歳以下男子シングルス3位】赤尾飛市朗(Five Stars)
3位の浅見は、萩原(愛工大名電中)にゲームカウント0対2からまくって表彰台。思い切りのいい両ハンドドライブで芝とも接戦を演じた。
もう一方の3位、赤尾は藤元(明徳義塾)との打ち合いをゲームオール9本で制して表彰台。中村とも見応えのあるラリーを展開したが、最後は中村の攻めの速さに押し切られた。
萩原啓至(愛工大名電中)
詳しい記録はこちらから
日本卓球協会大会ページ:http://www.jtta.or.jp/tournament/tabid/122/rptid/524/Default.aspx
(取材=猪瀬健治)