世界ジュニア卓球選手権タイ大会が、コラート(タイ)のターミナル21で11月24日より開幕した。大会3日目は男女団体の5-8位、9-16位決定戦に続き、18時30分から女子(中国対朝鮮民主主義人民共和国、以下、北朝鮮、日本対中華台北)が行われ、中国と日本が決勝進出を決めた。
日本が台湾に完封勝利で決勝へ
<女子団体準決勝>
日本 3-0 中華台北
○木原 -9,6,9,-11,3 于修婷
○長﨑 -5,7,9,1 李婉瑄
○小塩 10,7,-12,4 簡彤娟
長﨑 - 于修婷
木原 - 李婉瑄
日本のトップバッターはアメリカ戦でも好調なプレーを見せた木原。相手の于修婷はレシーブがうまく、木原はなかなか相手を崩せずに苦戦。しかし、要所で鮮やかなエースで抜き去る両ハンドの連続攻撃で于修婷に競り勝った。
続く長﨑もサウスポーの李婉瑄を相手に第1ゲームを落とすが、しっかりと回転量の多いボールを入れてチャンスを作り、3ゲームを連取。日本が決勝進出に王手をかけた。
渡邊監督は3番に小塩を起用。相手の簡彤娟はスマッシュのうまいサウスポーだが、小塩は変化のわかりにくいバックカットや横回転を入れたカット、フォアのカーブロングなどを混ぜて、相手のラケット角度を狂わせて3対1とし、日本が中華台北にストレート勝ちを決めた。
北朝鮮、善戦するも中国が決勝へ
<女子団体準決勝>
中国 3-1 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
蒯曼 -9,4,-10,-9 キム・クムヨン◯
◯石洵瑶 9,6,4 ピョン・ソンギョン
◯陳熠 4,10,5 キム・ウンソン
◯石洵瑶 -10,9,13,7 キム・クムヨン
蒯曼 - ピョン・ソンギョン
アジアジュニア選手権大会で日本から2点を奪った、北朝鮮のエース、左腕の異質攻守型キム・クムヨンが中国から先勝。キム・クムヨンはバック面のツブ高ラバーで叩く、弾く、こするなど多彩なボールを繰り出し蒯曼を幻惑。貴重な先制点を中国からもぎ取った。
世界ジュニア女王にして、中国エースの石洵瑶は手堅い両ハンドで、カウンターのうまいピョン・ソンギョンにストレート勝ち。
3番、陳熠は15歳ながら長身でパワーもある。キム・ウンソンのカットをほぼ繋ぎのカット打ちなしで攻め切った。
再び石洵瑶はやりにくいキム・クムヨンに1ゲーム目を落とすが、攻めが早くないキム・クムヨンを落ち着いて回転量の多いボールで攻略。中国に揺さぶりをかけた北朝鮮だったが、その壁を崩すには至らなかった。
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大会公式サイト(英語):https://www.wjttc2019.com/
公益財団法人 日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
国際卓球連盟(ITTF):https://www.ittf.com/tournament/5057/2019/world-junior-table-tennis-championships/