世界ジュニア卓球選手権タイ大会が、コラート(タイ)のターミナル21で11月24日より開幕した。大会7日目は女子シングルス1回戦~準々決勝が行われ、長﨑美柚(日本)、小塩遥菜(日本)、呉洋晨(中国)、キム・ウンソン(北朝鮮)が明日の準決勝に勝ち進んだ。
<女子シングルス準々決勝>
呉洋晨(中国) 7,6,2,10 クリスタル・ワン(アメリカ)
長﨑美柚(日本) -14,-11,4,7,-3,8,6 陳熠(中国)
小塩遥菜(日本) 9,5,11,10 石洵瑶(中国)
キム・ウンソン(北朝鮮) 7,9,-7,-9,10,5 蒯曼(中国)
長﨑は第1ゲーム、第2ゲームともリードしながらジュースで落とす厳しい展開の中、無理して攻めずに堅実なプレーで2対2に第5ゲームを取られて先に王手をかけられるも、慌てず自分のプレーを貫き、苦しい試合を勝ち切った。
小塩はアジアジュニア卓球選手権大会でも勝ったことのある石洵瑶に完勝。変化が読み切れない石洵瑶を相手に多彩なカットやツッツキを送り、終始主導権を握った。そのゲームの支配ぶりは14歳とは思えないほど堂に入ったものだった。
中国勢でただ1人ベスト4に残った呉洋晨は、ゴーシュ(インド)、K .ウェグジン(ポーランド)を破ってきたクリスタル・ワンを一蹴。ワンはラリー戦ではパワーのある決定打を持っているが、ペンの呉洋晨の安定した裏面バックハンドの前に、そこまで持ち込むことができずに後手後手に回った。
キム・ウンソンは攻撃力こそないものの、粘り強いカットで守り抜き、2対2からの第5ゲームをジュースで落とした蒯曼は根負けする形で敗れた。
■小塩遥菜選手のコメント
「石洵瑶にはアジアジュニアで対戦した時に勝っていて、戦術の面では色々わかっていたので、勝ててうれしいです。一番大事にしたのは、相手より粘るということで、もう一つ意識したのは、中国選手はきれいなボールに対しては強いボールを打ってくるので、変化のあるボールをたくさん送るようにしました。
アジアジュニアで対戦した時に、フォアに苦手意識を持ったので、フォアに集まらないように、また、バックだったら相手の回転も利用できるので、バックで取ることを多くしました。攻撃に関しては、練習してきたことが出し切れなかったので悔しいところはあります。
(準々決勝のマッチポイントで見せた横入れは)結構練習していたので出せてよかったです。目標は優勝です。負けるとしても練習してきたことを出せるようにして、試合を楽しみたいです」
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