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2020年全日本卓球 男子シングルス優勝会見 宇田幸矢「自分から攻めることだけを意識した」

 会場がどよめくような強烈なカウンターで怪物・張本をゲームオール9本で下し、衝撃の初優勝を果たした宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)。状況が二転三転するスリリングな展開の中、宇田は何を考え、ラケットを振っていたのか。
 優勝会見での宇田の言葉からは、新チャンピオン誕生の理由が見えてくる。


ー決勝を振り返っていかがですか?
 3-1の10-8とリードをしたんですけど、そのゲームポイントを決めることが出来なくて、とても苦しい試合になったんですけど最後まで我慢して戦えたので良かったです。

ー最終の第7ゲームはリードされてから追いかける展開でしたが?
 少し自分の凡ミスも出てしまったんですけど、最後まで攻め続けることは試合に入る前から決めていて、冷静に最後まで戦えました。

ー最終ゲーム9-9からサービスで2本取りましたが、あの場面での考えは?
 6ゲーム目も7ゲーム目も、フォアにハーフロングのサーブからの展開がすごく良かったので、最後はその2本を出そうと思っていました。

ー張本選手に勝っての初優勝はいかがですか?
 2年前のジュニア男子の決勝で負けていて、(張本選手は)世界でも勝っているので、今までは少し上の存在だったんですけど、今回勝つことができて、すごく自分の中で自信になりました。

ーこの優勝を、今後どのようにつなげていきますか?
 自信にはなったんですけど、いったんちょっと休んで、しっかり練習して世界で活躍できるように頑張っていきたいです。

ー今後の目標はありますか?
 とにかくワールドツアーで格上の選手に勝って、世界ランクを上げていくことです。


ー張本選手に対し、怖さはありましたか?
 試合に入る前は、正直そこまで勝つ自信はなかったんですけど、自分が守っているようじゃ勝てないことは分かっていたので、自分から攻めることだけを意識して戦いました。

ー決勝の張本選手にフルゲームで勝ち切る要因を挙げるとすると?
 競った場面の(最終ゲーム)9-9で2本とれたサービスとレシーブが良かったかなと思います。

ー決勝のベストプレーは?
 7ゲーム目の中盤で、ストレートにカウンターをしたボールです。自分の読みも完璧に当たったなと思います。どんなに強いボールを打ってもなかなか決めさせてもらえないので、冷静にコースを突きながら試合を読んでいかないと勝てないなと思いました。

ー試合を楽しむことをテーマにしたということですが?
 今まで大事な試合とかプレッシャーがかかる試合になると、出だしですごい空回りしてしまっていたので、今回は勝ちも意識していたんですけど、楽しく最後まで自分のプレーが出来るように意識して戦いました。

ー表情を変えずにプレーしていたのが印象的でしたが、そのメンタルの強さはいつぐらいから?
 そこまで前のことではないと思うんですけど、特に今回は大会を通して、リードされていても最後まで冷静に考えて戦うことができたかなと思います。



ー世界選手権大会に向けての意気込みと今後の目標をお聞かせください。
 今回の世界選手権は団体戦なので、今回優勝しましたが、まだ自分の実力では試合に出ることができるかは分からないんですけど、もし試合に出れなかったらチームのサポートなどをしっかりしていきたいです。
 今後は、今回ぎりぎりで張本に勝つことができましたが、今後も必ず上で当たる相手なので次も勝っていきたいです。

(まとめ=猪瀬健治)


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詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球:http://www.japantabletennis.com/zennihon2019/
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