準決勝までの4試合をわずか2ゲームしか相手に与えず、快調に勝ち上がった吉田雅己(FPC)。一気に抜け出す気配を見せたが、サウスポー・宇田の豪打に破れた。
準決勝の直後、敗因と今後の課題を明確に語ってくれた吉田のインタビューを紹介する。
ー準決勝を振り返っていかがですか?
今大会、(準決勝まで)全て右利きの選手と当たっていて、初めて左利きの選手(宇田)と当たりました。昔から本当に左が苦手だったので、そういった意味でやりにくかったです。
ー左利きが苦手な理由は?
普段から(左利きの選手と)練習できないのと、自分はどちらかというとバックハンドの技術が苦手なので、左利きの選手にはバックハンドを潰される展開になってしまうので苦手です。
ー長いラリーでは優っていた部分もあったと思いますが。
そうですね。ただ、サービスレシーブの展開でどちらとも自分のパターンがあまりなくて、レシーブが苦手なので、なかなかそこで先手を取れないので難しいゲームでした。自分の中で試合をしていて(頭が)真っ白になってしまいました。
ー今日の状態はどうでしたか?
20パーセントも出せていないかな。左利きの選手とはほとんどこういう試合ばっかりなので、自分の力を出せないというか、納得のいく試合はできなかったです。
ー結果に対しては?
最低目標が今大会のベスト4だったので、そこは達成できたかなとは思います。
自分でも初めてベスト4に入りましたが、準決勝で本当に情けない試合をしてしまったので、観客の人たちに申し訳ないなと思いました。
ー今後、ご自分に必要なことはどういうことですか?
やはり、トップ選手になるためには、どの戦型の選手に対しても強くないといけない。右利きの選手にだけ強くても、今負けた左利きの選手やカットマンに弱かったら、もし僕が世界代表になったとしても、世界には強い左利きの選手はたくさんいるので。どのタイプにも自分の力を出せるという感じにならないとダメだと思います。
(まとめ=猪瀬健治)
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