ノジマTリーグ2020−2021シーズン男子は、岡山リベッツとT.T彩たまが開幕を迎えた。
試合はT.T彩たまが3対1で勝利。
なお、試合は、新型コロナウイルスの感染対策を考慮し、リモートマッチ(無観客)で行われた。
前シーズン最下位に甘んじた岡山リベッツは、上田仁/森薗政崇のエースペアでスタートダッシュをかけるオーダー。対する前シーズン3位のT.T彩たまは、なんと高校生の篠塚大登を単複で2点使いするという思い切ったオーダーを組んできた。
第1マッチのダブルスは、岡山リベッツが絶大な信頼を置く上田/森薗、T.T彩たまは篠塚に神巧也をペアリングしてきた。
第1ゲームは、岡山ペアが丁寧な台上と厳しいつなぎで彩たまペアの調子を出させない、さすがの試合運びで先制。しかし、第2ゲームは篠塚のチキータが冴え、神の動きも良くなり、彩たまペアが取り返す。すると6-6から始まる最終の第3ゲームは、篠塚がチキータでレシーブエースを2本決めてスタートダッシュをかけ、岡山ペアの凡ミスも重なり、9本で勝利。下馬評を覆し、T.T彩たまに貴重な先制点をもたらした。
田添響(岡山リベッツ)対松平健太(T.T彩たま)の第2マッチは、田添が豪打を炸裂させて第1ゲームを先制。しかし、田添の剛球で目が覚めたのか、第2ゲーム以降、松平が目の覚めるようなカウンターや多彩なブロックなど、らしさ全開のファンタスティックなプレーで3ゲームを連取。T.T彩たまが2連勝で王手をかけた。
第3マッチはT.T彩たまの英田理志が、第2マッチの松平に続いて素晴らしいプレーを見せた。カット主戦型の英田は、カット打ちのうまい町飛鳥(岡山リベッツ)に対し、カットはほとんど使わず、攻撃を多く取り入れたプレーを選択。攻撃選手のようにレシーブやラリーで攻め、実力者の町を3対1で撃破し、ベンチの起用に応えてチームの勝利を決めた。
第4マッチ、一矢報いたい岡山リベッツは上田、一方のT.T彩たまは篠塚。試合は、上田の質の高いボールと、篠塚の非凡な予測能力を下地とした両ハンドがぶつかり合い、ゲームオールにもつれる。最終ゲームもジュースまでもつれる接戦になったが、最後は上田がブロックを駆使した円熟のプレーで篠塚を振り切り、岡山リベッツが意地を見せた。
接戦が予想された両チームの開幕戦だったが、終わってみればT.T彩たまが3対1で快勝した。「プレシーズンマッチとして団体戦を3試合戦ってきたのがアドバンテージになっていたと思います」とT.T彩たまの坂本竜介監督が語るように、選手たちの試合運びやベンチワークで、T.T彩たまが岡山リベッツを上回っていたように思う。
一方の岡山リベッツは、頼みのダブルスが競り負け、勢いに乗れなかったのが悔やまれる。
<試合結果>
岡山リベッツ 1対3 T.T彩たま
第1マッチ 上田仁/森薗政崇 7,-9,-9 神巧也/篠塚大登○
第2マッチ 田添響 7,-4,-5,-2 松平健太○
第3マッチ 町飛鳥 -10,-7,9,-9 英田理志○
第4マッチ ○上田仁 -8,2,8,-7,10 篠塚大登
詳しい結果はこちらからhttps://tleague.jp/schedule/detail.php?id=176
(取材=佐藤孝弘/猪瀬健治)