準々決勝で丹羽孝希(スヴェンソン)を破る金星を挙げて、最終日に勝ち進んだ田中佑汰(愛知工業大)。打球点の早いバックハンドで、サウスポーの丹羽のフォア側をえぐったが、準決勝では森薗政崇(BOBSON)に自分のプレーを十分にさせてもらえずに敗退。4回戦で対戦するはずだった優勝候補の戸上隼輔(明治大)の棄権はどう影響したのか? 試合後のコメントからうかがってみたい。
●男子シングルス準決勝
森薗政崇(BOBSON) 11,9,5,-13,11 田中佑汰(愛知工業大)
−準決勝を終えて、今の心境はいかがですか?
森薗さんは普段からTリーグの岡山リベッツでお世話になっている先輩なので、ある程度手の内は知っていましたが、強かったですね。
前半、先に凡ミスをしたり、もったいないミスが多かったのですが、そこは相手が格上なのでリスクを承知の上でいきました。後半は少し気持ちを切り替えていけたんですが、強かったですね。
森薗さんは1本強打で良いボールが入ってもなかなか決まらないので、連続して攻撃しないといけないと思っていました。実際やってみても1本多く返ってくるなと思いました。
今大会の目標はベスト16に入って来年のスーパーシードを獲得することでした。まず、戸上選手に勝つことが目標でしたが、(戸上の棄権で)その試合がなくなり、運もあって予想以上に勝ち上がれました。
来年はもっと結果を出して、普段からお世話になっている周りの人たちに恩返しがしたいです。
(まとめ=卓球レポート)