初戦(4回戦)で松平健太(ファースト)という厳しい戦いを乗り越えて、田添響(岡山リベッツ)、大島祐哉(木下グループ)、龍崎東寅(明治大)ら強打者を堅実なプレーで退けて、2年連続でベスト4入りを果たした吉田雅己(栃木県スポーツ協会)。準決勝では後輩の及川瑞基(木下グループ)に敗れるも、ボールの質の高さ、ベテランの域に達してもなおアップデートを続けるその姿勢は称賛に値するだろう。吉田の試合後の声を聞いてみたい。
●男子シングルス準決勝
及川瑞基(木下グループ) 8,-6,-4,8,5,6 吉田雅己 (栃木県スポーツ協会)
あまり残念と思うことはなくて、自分の力を出せたかと思います。去年は初めての準決勝で頭が真っ白のまま負けてしまったので、今日は実力を出し切って負けたので悔いはないです。
やっぱり及川選手は簡単にミスをしてくれないので、1本取るのに労力を使うというか、そこがレベルが高いなと感じていました。Tリーグで2戦やったんですけど、どちらも0-3で同じような試合展開で負けました。今日も負けてしまったんですけど2ゲームは取れて、これまでよりは良い試合ができたと思います。
今回は本当に楽しくやろうというか、去年は考えすぎてナーバスになってしまったので、今年は勝っても負けても自分のプレーを出し切って、楽しくやろうという考えでした。
正直、僕はあまり認められないというか、プレーも地味なのでなかなか評価してもらえないんですけど、2大会連続でベスト4に入れたので、少しは評価してもらえるかなと思っています。
今日の準決勝は勝ち負けが大事ですけど、自分の卓球ではまだ世界で戦えないと思っていて、準決勝では世界で戦えるプレーをしたいと思って臨みました。やはり、バックハンドの技術がまだまだなので、及川選手のようなバックハンドの技術力がぼくにはないし、もっとトライしないといけないと思っています。
(まとめ=卓球レポート)