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栃木全中 優勝・準決勝チーム監督コメント ~男子団体~

 令和3年8月23~26日、日環アリーナ栃木(栃木県総合運動公園東エリア/栃木)にて第52回全国中学校卓球大会が開催された。
 ここでは8月25日に行われた男子団体で決勝を争った愛工大名電と野田学園の両監督のコメントを掲載しよう。 

愛工大名電・真田浩二監督
「どの試合も苦しむと思っていた」

団体戦は、想定していたような試合だったというのが正直なところです。どの試合も苦しむんじゃないかなと、こちらに来る前から思っていましたので、予選リーグも含めて、思っていた通りでした。戦力的にダウンしている部分もありますので、その中で勝てたというのは大きかったと思います。実力的にも、メンタル面でも不安があると春から感じていたので、それを解消するために、いつもより2カ月早くメンタルトレーニングを始めたのは結果的にはよかったと思います。

 3点取る試合なので、どうやって3点を取るかと考えた時に、菅沼は実力的には3番目にいるので、練習の段階からシングルスでもダブルスでも、どんなときにでもどちらに使われてもいいように準備をしておいてくれということはずっと前から言ってありましたので、決勝の相手が決まった時に、菅沼の2回戦のシングルスを見て、3点を取るために菅沼をシングルスに使いました。
 ラストの杉浦は1ゲーム目は硬かったですね。ただ、オーダーを発表した時に杉浦には、必ず自分に回ると、自分が出ずに優勝するよりも、自分が最後に勝って、記録が残って優勝した方が自分の人生の中で大きなものになるから、「俺に回せ」という気持ちで待っていてくれと伝えました。彼もそのつもりでウオーミングアップもしてくれていたと思いますが、最初はちょっと硬かったですね。
 彼はベテランの味というか、相手のボールを見極めてから試合をするというタイプで、後半になるに従って強くなっていくタイプなので、2ゲーム目で逆転できたのが大きかったですね。性格的にも余り動じないので、決勝でもいい意味で鈍感な部分が働いてくれたらいいなという思いはありました。春の選抜の時には、1番と5番どっちがいいと聞いたら、即答で1番と答えたので、春からは成長したのかなと思います。

 個人戦は、準決勝で吉山、決勝で坂井が松島選手に負けてしまいましたが、松島君に勝つのは吉山しかいないと思って対策練習をしてきましたが、失点した時にマイナスに入って、単発的なミスが増えて、パフォーマンス的には4ゲーム目以降はよくなかったですね。決勝の坂井は、準決勝終わってから練習場で対策練習をして、吉山とは違った彼の良さで勝てるような準備をしたので、勝負しないといけない時に勝負してほしかったというのはあります。
 坂井は人よりも手首の可動域が大きいので、ボールの吸収がうまいと思います。吸収して、相手のところまで飛んでいかないようなボールを出すのがうまいんですよ。そこで、相手に1本つながせて、次を攻めるのが彼の良さですが、昨日の団体戦までは自分が決めてやろうという思いが強すぎて、打球点や自分の良さがまったくでていませんでした。
 今日は昨日の試合が終わってから、こういう練習をして試合に臨もうと準備をして試合に入れたので、自分のやるべきことが明確になって最終日がスタートできたのはよかったと思います。
 今後の目標は、1人1人が高い目標に向かって、1日1日努力して近づけていけるかというところなので、1人でも多く世界に羽ばたけるように努力していきたいと思います。

野田学園・中川智之監督
「意識の差、経験の差を感じた」

多彩なバックハンドで準決勝へ勝ち上がった鈴木

 決勝のオーダーは半分は当たったかなというところで、今一番勢いのある岡本を1番に置くか5番に置くかで悩みましたが、ほぼうまくいったんじゃないかと思います。
 ダブルスは自信があったので、1、2番を落としても、ダブルスと4番で勝負しよう、5番は思い切ってプレーできた方が勝つかなと思っていました。うちのダブルスは何が強いというのは明確には言えませんが、インターハイでも決勝でダブルスで得点できて、ずっとあのペアで練習してきていて準備はできていたと思います。中国大会が終わってからは、相手に右右が来ても、右左が来ても大丈夫なように対策練習はしてきたので、相手が誰であれ気にはしませんでした。
 4番の小園江は、準決勝までの出来がよかったので、坂井君と思い切って勝負させました。5番の渡辺は、意識の差、経験の差で思い切ってできなかったかなというのは感じましたね。1ゲーム目で思い切ってやって、このままいけるかなとも思いましたが、競ってくると甘い分部が出ていたので、メンタル的な部分でも名電さんの方が強いと感じました。
 試合前には「お前らがチャレンジャーなんだから」とういことで臨みましたが、やはり最後は硬くなってしまいましたね(笑) 中国大会の個人戦で誰も優勝できていなかったり、全員が同じくらいのレベルで、突出したエースがいないチームなので、これからエースを育てたいというのと、全体としての意識、卓球に全力で向かう意識を持てるかどうかというのが今後の課題だと思います。
 来年こそはリベンジできるように頑張っていきます!

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試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
第52回全国中学校卓球大会/栃木大会:https://tabletennis.zenchuu.jp/

(取材=佐藤孝弘/小松賢/猪瀬健治)

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