11月23〜29日にジョージ R.ブラウン コンベンションセンター(ヒューストン/アメリカ)で世界卓球2021ヒューストン(2021年世界卓球選手権ヒューストン大会ファイナル[個人戦])が開催中。
大会2日目は男女ダブルス1回戦、男女シングルス2回戦が行われる。世界卓球2019ブダペストで銀メダルを獲得して以来、2年ぶりにペアを組んだ伊藤美誠/早田ひなのペアが初戦でフランスペアに快勝し、危なげなく2回戦進出を決めた。
<女子ダブルス1回戦>
伊藤美誠/早田ひな(日本) 4,10,5 ミゴ/ザリフ(フランス)
伊藤/早田ペアが2年ぶりに復活した。世界卓球2017デュッセルドルフでは3位、世界卓球2019ブダペストでは2位とその実力は折り紙付きだ。今大会でも優勝候補の一角として期待されている。
1回戦の相手はフランスのザリフ/ミゴ。ミゴは日本のナショナルトレーニングセンターで練習していたこともある日本に馴染みのある選手だ。伊藤/早田は2年前に比べて、各々の個の力が増した部分と従来の連係のよさで、日本ペアは危なげなくフランスペアにストレート勝ち。ミスが出ても試合の中で調整できる対応力の高さも見せた。
●早田ひな選手のコメント
本当に久々のみまひなで、身長差とかも懐かしいなと思いながら試合に入りました。試合中も笑顔で、攻めるところは攻める、あとは連係プレーもうまくいきました。今まで自分たちが2年前と比べてここはミスが多いなとか、ここに来ると厳しいとなっていたところからも盛り返せた。台の感じとか雰囲気も含めて、難しい部分もありました。
連係プレーで点数を取れたのは、練習の積み重ねとお互いの力がついてきた証拠なのかなと思います。
お互いに追い込まれても、パワーとか回転とか、緩急をつけたりすることでうまく点数が取れたと思います。
●伊藤美誠選手のコメント
すごい楽しかったです。1試合目というのもあって、力を出しきれたかというとそうでもなかったけど、調整にはなったと思います。
5ゲームスマッチということで結構早く終わるので、いろいろやれたかというとそうではないんですけど、練習してきた部分は出せた。
最後も、難しい体勢でもしっかり入れて、ひなにつなぐことができたのは自分が成長できた部分だと思います。練習はちょこちょこやっていましたけど、2人で組むのはブダペスト以来です。
5ゲームスマッチは短くてあっという間なので、1ゲーム目から自分たちのプレーが出せるようにすることが今後も大事だと思いました。いい状態で入ることができたので、何より楽しむことを大切にしていきたいです。
(写真/文=小松賢、佐藤孝弘)