熱戦の記憶も冷めやらない世界卓球2021ヒューストンで活躍したバタフライ・アドバイザリースタッフに焦点を当てて話を聞く本シリーズ。
初回は、男子シングルスで念願の初優勝を決めた樊振東(中国)に、世界卓球2021ヒューストンを振り返ってもらった。
--男子シングルスで悲願の世界チャンピオンの座に就いた今の心境をお聞かせください。
私は世界卓球選手権大会(以下、世界卓球)は最高レベルの大会の一つだと思っています。今回の世界卓球は自分にとって特別で、個人戦は2013年のパリ大会から数えて5回目の出場になりますが、5回目にして、やっとシングルス優勝ができて、とてもうれしいです。
今後は、今大会での経験を生かして、メンタル面や成績など、さらに高めていきたいと思います。
--男子シングルスにはどのような姿勢で臨みましたか?
ドローを見た第一印象は、同士打ちだけではなく、他国の選手も実力者ばかりで、厳しい組み合わせになったと思いました。
しかし、あまり先々のことを考えず、目の前の一戦一戦にしっかり対策して試合に臨みました。
--決勝を振り返って、自分のプレーをどのように評価しますか?
決勝はとても大きなプレッシャーの中で戦いました。モーレゴード選手(スウェーデン)とは初対戦で、それがこの大事な大会の決勝の舞台で、なおさら大きなプレシャーがかかり、不安もありました。
しかし、試合が進むにつれ、集中力は高まり、すこしずつ緊張感がなくなっていき、自分の力を発揮できるようになっていきました。試合前は厳しい展開になる準備をしていたので、ストレートで勝てたことはうれしいです。
--初めてのアメリカ開催となった世界卓球はいかがでしたか?
初のアメリカでの開催の世界卓球に、自分が参加できたことを光栄に思います。会場の設備や雰囲気がよく、試合を集中して楽しむことができました。
今大会を成功裏に開催したアメリカで、より多くの卓球ファンが増えてくれることを願っています。
(取材/まとめ=卓球レポート)