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ビッグトーナメント福島大会 〜日本リーガーが福島県の小中高生たちと卓球交流会を開催〜

 シチズンカップ第31回日本卓球リーグ選手権・ビッグトーナメント福島大会が、4月20日(水)~23日(土)にかけて、福島県の南相馬市スポーツセンターで開催。
 全日程を終えた翌日の4月24日(日)、日本リーグの選手たちと福島県の小中高生たちとの卓球交流会が開催された。

およそ170人の小中高生と70人の日本リーガーが触れあった

卓球交流会開催の謝意を述べる齋藤一美福島県卓球協会会長

男子シングルス2位の池田選手は丁寧に指導

女子シングルス2位の井選手は本気のドライブを披露

ツッツキを教える酒井選手

真面目に?アドバイスを送る松山選手

選手会長の松平選手はマイク片手に熱血指導

本気のサービスを出す女子シングルス優勝の佐藤選手

横谷選手と佐藤選手のエキシビションマッチに参加者たちは固唾を飲んだ

最後に行われたサイン会には長蛇の列

 
 ビッグトーナメント開催の御礼と卓球の普及・活性化を目的に行われた卓球交流会。交流会には、福島県の小中高生およそ170名が参加し、日本リーグの選手たちと卓球を通して触れあった。

「みんながみんなと打ち合えることをテーマにローテーションを組んだ」と日本リーグ選手会会長の松平賢二(協和キリン)が言うように、交流会は、日本リーグの選手たちが参加者たちを直接指導するコーナーや、日本リーグの選手たちのサービスを受けるコーナーなど、ただ見るのではなく、直接ボールを打ち合う体験型をメインに構成。参加者たちは、トップ選手たちのユーモアを交えた本気の指導や本気のボールに触れ、充実した時間を過ごせたのではないだろうか。

 また、終盤には2022年世界卓球選手権成都大会(団体戦)日本代表の横谷晟(愛知工業大)と佐藤瞳(ミキハウス)による本気のエキシビションマッチなども行われ、参加者たちはトップ選手のプレーの迫力に目を輝かせていた。


●福島県卓球協会会長・齋藤一美氏のコメント
「こうした機会を設けていただいた日本リーガーの方たちに感謝の言葉を伝えたいと思います。
 11年前、3.11東日本大震災が起こり、相馬市も600人もの市民の方々が亡くなられました。そして、福島県民が避難され、卓球人口も1万人から5千人と少なくなりました。そのときに佐藤専務を中心に日本リーグの方々が我々に卓球の支援を年に何度もしていただきました。そして、最後には連続ラリーのギネスへの挑戦ということで、ギネスに記録を残すことができました。
 しかし、先の3月16日、3.11よりも大きな地震が起こりました。3月17日がこの体育館のリニューアルオープンで引き渡すというときに地震が起きまして、照明器具等がだめになり、実はこの大会は中止という決定が出ていました。ですが、皆さんの熱い熱い思いで審議を重ね、大会そして交流会が開催することができました。今日参加している皆さんは、この思い出を決して忘れないようにしてほしいと思います」

●日本リーグ選手会会長・松平賢二選手のコメント
「久々に人と触れ合うことができて楽しかったですし、本当に選手もみんな楽しそうにやっているなと感じたので、参加者だけでなく、選手たちも楽しめたというのがすごく開催して良かったなって思いますね。この卓球交流会にあたっては、開催が危ぶまれる中、こうして大会を開催していただいたことに感謝ですし、日曜ではありますが、学校側も交流会への参加を許して生徒たちをこうやって出してくれたっていうのは本当に嬉しいことなので、来てくれた人には100パーセント以上の対応をしてあげなければいけないという思いがありました。この状況(コロナ禍)ではありますが、選手と触れ合える状況をつくりたいというのは1番強く思っていました。選手みんなが楽しそうにやってくれたんで、それが参加者に伝わったかなって思います。
 ローテーションで回したので、参加者はおそらく全員と打てたんじゃないかなと思います。一般的な講習会だと、選手が二人くらいで、みんな囲んで見て、たまに打ってもらえるくらいですけど、日本リーグのいいところはみんなが協力してくれるので、今日は70人くらいで臨んだので、できる限り、みんながみんなと打てるよう回すようにしました。
 今後は、まず、お客さんを増やすことが課題です。そして、日本リーグ自体の底上げをしていく。自分たちが皆さんに認知してもらえるようになるためには、もっと実力をつけなくてはなりません。観客数の増加と選手自体の強化という二つを、普段はライバルですが日本リーグに所属している選手たちみんなでしっかり協力して高め合いながら、いい組織にしていけたらと思っています」
 

(取材=猪瀬健治)



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