2022年前期日本卓球リーグが、6月22〜26日まで、和歌山県和歌山市の和歌山ビッグホエールで開催。なお、大会は、新型コロナウイルスへの感染予防を踏まえ、リモートマッチ(無観客)で行われた。
女子1部は、サンリツが2017年後期リーグ以来となる優勝を果たした。
【優勝 サンリツ】
今期から出雲美空、梅村優香、塩見真希の3人が新たに加入し、陣容ががらりと変わったサンリツが2017年後期リーグ京都大会以来となる女子1部を制した。新加入の3人に、これまでサンリツを担ってきた永尾尭子、松平志穂のオーダーは隙がなく、第6戦まで唯一全勝をキープし、最終戦を待たずして優勝を決めた。
「団体戦で勝つにはダブルスが絶対条件」と名将・近藤監督が強化に力を入れた松平/永尾が全勝で優勝に大きく貢献。塩見は気迫あふれるプレーでチームを鼓舞し、出雲は昭和電工マテリアルズ戦で石川佳純にストレート勝利するなど、新戦力もベンチの起用にしっかり応えた。
生まれ変わった戦力で、サンリツ時代がこれから到来するか。まずは、今週末から始まる全日本実業団卓球選手権大会に注目だ。
●サンリツ・近藤欽司監督のコメント
「前回の後期が2位でしたから優勝を目指してきました。新人が3人入りましたし、力的には優勝圏内にいるかなということで、目標が達成できたことは良かったですね。
(新加入3人の試合は)出雲以外はあまり見ていないので、どんな試合をするかのかちょっとクエスチョンマークでしたが、出雲、梅村、塩見は緊迫した雰囲気の中でも力を出してくれました。
どの試合も紙一重です。髪の毛がずいぶん薄くなりました(笑)。どのチームも力が拮抗しているので、面白さといったらおかしいですけど、みんな緊張感持ってできたということはいろんな意味で今後の成長につながるんじゃないでしょうか。
ダブルスは団体戦で勝つには絶対条件だということで、松本(有延優希)が抜けて新たに永尾が入って松平とのコンビになりましたけど、練習していく中でだんだん良くなってきました。
力が拮抗している日本リーグは、ゲームオールの9オールとかだいたい競るわけですよ。そういう展開で勝ち負けが決まりますから、『競ったところで何ができるか』『競ったところで相手が何をやってくるか』といった駆け引きをよく理解して、その準備をこれからしていかなければいけないと思っています」
【2位 昭和電工マテリアルズ】
【3位 中国電力】
ゴールド選手(レンタル選手)の石川佳純(全農)を擁する昭和電工マテリアルズは、2021年前期リーグ千葉大会以来の優勝を目指したが、デンソーとサンリツに競り負け、優勝に届かず。
前回2021年後期リーグ埼玉大会優勝の中国電力は連覇を狙ったが、3位。最終戦で優勝したサンリツに勝利したものの、神戸松蔭女子学院大学と昭和電工マテリアルズにいずれも2対3で競り負け、連覇はならなかった。
【女子1部の最終順位】
1位:サンリツ(6勝1敗)
2位:昭和電工マテリアルズ(5勝2敗)
3位:中国電力(5勝2敗)
4位:神戸松蔭女子学院大学(5勝2敗)
5位:デンソー(4勝3敗)
6位:十六銀行(2勝5敗)
7位:エクセディ(1勝6敗)
8位:愛媛銀行(0勝7敗)
詳しい記録はこちらから
日本卓球リーグ実業団連盟:https://www.jttl.gr.jp/taikairesult/2021/05/2021-1.php
(取材=猪瀬健治)