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2022 全農CUP TOP32船橋大会 女子は平野美宇が優勝

 
 11月12〜13日、千葉県船橋市の船橋アリーナで「2022 全農CUP TOP32船橋大会」が開催。この大会は2024パリオリンピック選考会の第3回として行われ、男女各32名のトップ選手が集い、トーナメント方式で優勝を争う。そして、順位に応じてパリオリンピック選考ポイントが付与される。
 最終日となる大会2日目は男女シングルスの5~8位決定戦、準決勝、3~4位決定戦、決勝が行われ、女子は決勝で平野美宇(木下グループ)が早田ひな(日本生命)を下し、優勝を果たした。

優勝 平野美宇(木下グループ)

優勝を決め、笑顔がはじけた!

圧巻の両ハンドで選考会初制覇

復調を支えた中澤鋭コーチと喜びのハグ


▼女子シングルス5位~8位決定戦
伊藤美誠(スターツ) 5,7,-10,-6,9,9 佐藤瞳(ミキハウス)
張本美和(木下アカデミー) 8,7,8,6 森さくら(日本生命)

▼女子シングルス7位~8位決定戦
佐藤瞳(ミキハウス) 5,11,-9,4,-10,6 森さくら(日本生命)

▼女子シングルス5位~6位決定戦
張本美和(木下アカデミー) -8,7,7,6,8 伊藤美誠(スターツ)

▼女子シングルス準決勝
平野美宇(木下グループ) 7,-2,8,-8,5,9 芝田沙季(ミキハウス)
早田ひな(日本生命) 10,7,8,-8,-7,9 木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎) 

▼女子シングルス3位~4位決定戦
芝田沙季(ミキハウス) 3,-9,6,-9,7,-8,10 木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)  

▼女子シングルス決勝
平野美宇(木下グループ)-9,-8,4,9,3,5 早田ひな(日本生命)

 女子決勝は、平野美宇(木下グループ)と早田ひな(日本生命)のライバル対決になった。
 試合は、早田が果敢な回り込みを取り入れた積極的なプレーで2ゲームを連取するが、第3ゲームから平野が反撃を開始。「プレーの引き出しが多くなった」という平野は、ハイトス(投げ上げ)サービスや多彩なレシーブで先手を奪うと、ハリケーンと称される両ハンド連打で猛攻を仕掛け、一気に4ゲーム連取し、選考会初制覇を果たした。
 これまで、1回目の選考会では8位2回目の選考会でも8位と思うような結果を残せずにいた平野だったが、今大会では伊藤美誠(スターツ)、早田と同世代の強力なライバルたちを連破し、一気に選考レースのトップシーンに返り咲いた。

■平野美宇選手のコメント
 国内大会でこうして優勝するのは本当に久しぶりなので、とても嬉しいです。1回目と2回目の選考会では悔しい思いをすることが多くて、なかなかうまくいくことが少なかったんですが、今回は、特に世界選手権(世界卓球2023ダーバン)の代表がかかっていて、来年の代表に選ばれたい気持ちが強かったので、代表に入れそうなポイントを獲得することができて、とても嬉しいです。
 決勝では、先に2ゲームを取られてしまいましたが、最近、自分自身で引き出しが前よりも多くなったと感じているので、そのおかげで、まだまだできるという気持ちでプレーすることができたので、そこがすごく成長したと思います。3ゲーム目からは、リードされても強い気持ちを持って自分のプレーができたので、そこが優勝につながったと思います。

 今回は自分の力だけでなく、本当にたくさんの方が協力してくださったおかげで優勝することができたと思いますし、(会場に来た)たくさんの方が(Tリーグの)タオルを持ったりして、私の応援をしていただいたおかげでの結果でもあると思っていますので、もっともっと上を目指して、次も優勝することだったり、世界でもっと勝てるように、これからまた頑張っていきたいです。応援よろしくお願いします。

2位 早田ひな(日本生命)

故障明けながら、渾身のプレーで決勝進出

ブランクのせいか、決勝では疲労の色が隠せなかった

 世界卓球2022成都での故障休養から、約2週間前から強打なしで練習を再開したという早田。体力的にもきつかったというコメント通り、決勝では常にない凡ミスが目立ち、第1回大会以来の優勝はならなかった。とはいえ、ブランクがあっても並み居る強敵たちを倒して決勝まで勝ち上がったのは力のある証拠だ。「万全ではなく、動きも遅かったですが、そこでつかんだ新たな感覚もあった。面白い発見のあった2試合(準決勝、決勝)でした」という早田のさらなる進化に期待したい。

3位 芝田沙季(ミキハウス)

順位決定戦ではパワフルな両ハンドで木原の速攻をしのぎきった

 準決勝で平野と見ごたえのある打ち合いを展開するも惜敗。3位〜4位決定戦では、木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)の速攻にゲームオールジュースまで迫られるが、気迫で勝ちきった。

4位 木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)

場内がどよめく鋭い速攻を何度も決めて準決勝進出

 2回戦で橋本帆乃香(ミキハウス)、準々決勝で森さくら(日本生命)を下して準決勝進出。準決勝では平野、順位決定では芝田に惜敗するも、鋭い速攻で存在感を見せた。 

詳しい記録は公益財団法人日本卓球協会の大会ページまで
https://jtta.or.jp/tour/9128

(取材=卓球レポート)



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