5月20〜28日までダーバン(南アフリカ)の国際展示場ICCダーバンで世界卓球2023ダーバンが開催される。
今大会は初日から男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの全種目が行われ、日本勢男子はシングルスで吉村真晴、戸上隼輔が勝利し2回戦進出を決めた。また、男子ダブルスでは戸上隼輔/宇田幸矢が1回戦を危なげなく突破している。
▼男子シングルス1回戦(日本選手関係)
吉村真晴 8,11,10,7 ルー(オーストラリア)
戸上隼輔 3,-13,8,7,7 ポランスキー(チェコ)
▼男子ダブルス1回戦(日本選手関係)
戸上隼輔/宇田幸矢 7,5,4 マドリード/リャン(メキシコ/アメリカ)
日本男子のトップバッターとなったのは、今大会が世界卓球男子シングルス初出場の吉村真晴。相手のルーは18歳のオーストラリアの新鋭。基本技術がしっかりしており、ドライブの威力もある選手だが、吉村は多彩なサービス・レシーブを軸に、要所で確実に得点するベテランらしい試合運びでストレートで勝利。篠塚大登の出場キャンセルで、急きょ出場が決まった張本智和とのダブルスも意識したというバックハンドサービスの感触を実戦でも試すという余裕も見せた。2回戦で、梁靖崑(中国)との対戦が決まっている。
戸上は奇しくも世界卓球2021ヒューストンでも初戦を戦ったポランスキーと再戦。ヨーロッパ選手らしい中陣からのパワーボールに苦しめられる場面もあったが、縦回転サービスからの展開と、鋭いチキータレシーブで格上らしいプレーを見せた戸上が4対1で快勝。2回戦では、第2シードの王楚欽(中国)とベルローズ(フランス領ポリネシア)の勝者と対戦する。王楚欽にはヒューストン大会の3回戦で0対4と完敗しており、世界卓球2022成都では準決勝のラストでも敗れている。難敵であることは間違いないが、これをリベンジのチャンスと捉えて挑戦してほしい。
男子ダブルスでは、世界卓球2021ヒューストンの銅メダリストでもある戸上/宇田が登場。技術、球威、コンビネーションで相手を大きく上回るプレーでストレート勝ち。2回戦進出を決めた。
この他、世界卓球2019ブダペストではファイナリストとなったファルク(スウェーデン)が香港の若手・林兆恒に4対1で敗れる波乱があった。また、同様にブダペスト大会でベスト4入りを果たした安宰賢(韓国)はピスティ(スロバキア)に敗れ、初戦敗退。
地元アフリカ勢の中でも注目のアルナ(ナイジェリア)はルーマニアのエース、O.イオネスクと対戦。圧倒的な運動量とパワーでベテランの技と戦術を打ち崩し2回戦へ。O.アサール(エジプト)はミーニョ(エクアドル)に1対3からの逆転勝ち。アフリカ勢の1人として気を吐いた。
世界卓球ではまだ目立った成績を残していないオフチャロフ(ドイツ)は、アクズ(フランス)に2対3から7-9という窮地からの逆転勝ちを収めてなんとか初戦の難関を突破した。
(まとめ=卓球レポート)