5月20〜28日までダーバン(南アフリカ)の国際展示場ICCダーバンで世界卓球2023ダーバンが開催される。
大会6日目の5月25日は、男女シングルス4回戦、男女ダブルス準々決勝、混合ダブルス準決勝が行われた。
混合ダブルスは決勝に進出する2組が決定。日本の張本智和/早田ひなが中国ペアを破り、2大会連続で決勝に駒を進めた。
▼混合ダブルス準決勝
王楚欽/孫穎莎(中国) -9,7,-10,5,8 黄鎮廷/杜凱琹(香港)
張本智和/早田ひな -7,6,7,6 林詩棟/蒯曼(中国)
2021年ヒューストン大会準優勝の張本/早田が中国の若手ペア林詩棟/蒯曼に打ち勝って、銀メダル以上を確定させた。
張本/早田は第1ゲームを逆転負けで失うが、第2ゲーム以降は完全にゲームを支配した。張本の両ハンドによるコース取りと早田の動きを生かした思い切りのよい強打がマッチして、中国ペアを寄せ付けない。完成された連係攻撃で終始圧倒し、一気に3ゲームを連取して2大会連続決勝進出。前回完敗した王楚欽/孫穎莎(中国)への挑戦権を得た。
準決勝を戦い終えた張本は「前回は決勝に出られるだけでうれしかったが、今回はまずは最低限という気持ちで、リベンジの機会が巡ってきただけ。本来ミックスは男子が点を取るべきで、今まで早田さんに負担をかけすぎていた。精神面ではずっと引っ張ってもらっているし、戦術面でも練習の段階から引っ張ってもらっている。プレーは少しずつ追いつけてきているけれど、精神的な役割というのは早田さんが担ってくれているのかなと思います。決勝では今日の第1ゲームのところをしっかり反省して臨みたい。」と力強くコメント。
一方の早田は「明日の決勝は、まず自分はミスをせず、王楚欽にプレッシャーを与えて、孫穎莎のボールを打たれないところに返していきたい。後は孫穎莎のうまさ、やりにくいコースに粘着特有の軌道を使って、打ちにくいボールを送ってくる。チャンスがあれば狙っていきたいし、王楚欽が待っていないコースにボールを返していきたい。それはリスクをおかしてでもやるべきことですね。」と決勝への意気込みを語った。
もう一方の準決勝はディフェンディングチャンピオンの王楚欽/孫穎莎(中国)と、2015年蘇州大会、2017年デュッセルドルフ大会で銅メダルを獲得している黄鎮廷/杜凱琹(香港)が対戦。
試合は強豪同士の対決とあって、序盤から攻めと守りの好ラリーが展開された。初の決勝を狙う香港ペアが第1ゲームと第3ゲームを競り勝って王手をかけたが、ここから中国ペアが王者の本領を発揮。つなぎのプレーにミスがなくなり、ラリーでポイントを重ねて2ゲームを連取して逆転勝利し、決勝に駒を進めた。香港ペアは見せ場を作ったが、善戦及ばずまたも銅メダルに終わった。
(まとめ=卓球レポート)