5月20〜28日までダーバン(南アフリカ)の国際展示場ICCダーバンで世界卓球2023ダーバンが開催される。
大会7日目の5月26日は、男女シングルス準々決勝、男女ダブルス準決勝、混合ダブルス決勝が行われた。
男子はシングルスは準々決勝4試合が行われ、ベスト4が決定。前回王者の樊振東ら中国勢が、2015年蘇州大会以来4大会ぶりに4強を独占した。
▼男子シングルス準々決勝(組み合わせ順)
樊振東(中国) 7,11,3,7 O.アサール(エジプト)
梁靖崑(中国) 11,9,-12,-14,9,9 張本智和(日本)
馬龍(中国) 10,11,-14,11,7 林高遠(中国)
王楚欽(中国) 10,6,8,-10,8 リンド(デンマーク)
第1試合はディフェンディングチャンピオンの樊振東に、O.アサール(エジプト)が挑んだ。アサールはここまで勝ち上がった原動力と言える低い姿勢からのループドライブでチャンスをうかがうが、樊振東は無理をせず丁寧な配球でアサールをワイドに揺さぶって、ストレートで快勝。一方、アサールは世界王者には及ばなかったが、アフリカファンの声援を受けて粘り強く戦うプレーが光った。
第2試合は梁靖崑が張本との目の覚めるような打撃戦で競り勝って3大会連続での準決勝進出を決めた。
>男子シングルス準々決勝第2試合 梁靖崑対張本の模様
第3試合は中国勢の同士討ち。2大会ぶりに世界卓球に帰ってきた東京オリンピック金メダリストの馬龍と、2大会続けて準々決勝で同士討ちで敗れている林高遠が対戦した。試合は総合力で勝る馬龍が林高遠の単調な攻めをはね返し、4対1で圧倒した。
第4試合は第2シードの王楚欽(中国)に伏兵リンド(デンマーク)が挑戦した。サウスポー同士の対決は王楚欽の圧勝が予想されたが、ここまでドラマチックに勝ち上がってきたリンドが善戦し、1ゲームを奪う健闘を見せた。しかし、今大会三冠王を目指す王楚欽が力の差を見せて快勝。自身初の男子シングルスベスト4入りを決めた。
(まとめ=卓球レポート)