2大会連続の男子ダブルス2位、男子シングルスベスト16という好成績を収めた林鐘勳(イム・ジョンフン/韓国、写真右)。このインタビューでは林鐘勳に大会を振り返ってもらうと同時に、好成績の理由、今後の目標などを聞いた。
次は絶対に金メダルを取りたい
--男子ダブルス銀メダルおめでとうございます。
林鐘勳 2大会連続で銀メダルを取ることができて、とてもうれしいです。しかし、金メダルを手に入れられなかった悔しさもあります。次は絶対に金メダルを取りたいです。
--初戦(2回戦)ではルベッソン/アクジュ(フランス)に0対2とリードされ、最終ゲームも10-7からジュースに追いつかれる苦戦を強いられましたが、どのように乗り越えましたか?
林鐘勳 フランスペアの序盤の勢いやコンディションがとても良かったので、慌てずに相手の強さを認めようと努力しました。そうすることで、より攻撃的に試合に臨み、メンタルが揺らぐことなく乗り越えられたと思います。
--準決勝の対戦相手はオフチャロフ/フランチスカ(ドイツ)でしたが、相手ペアの強みはどこにありましたか? また、1対2の劣勢からどのように逆転したのですか?
林鐘勳 個人の能力が優れた選手たちで、ペアを組んでからの期間は長くはありませんが、個々のスキルが高かったので試合は難しかったです。しかし、私たち(林鐘勳と張禹珍)はダブルスのペアを長期間にわたって組んでいるので、連係のよさを私たちの強みとして生かし、逆転することができました。
--自分たちのペアの強みはどこにあると思いますか?
林鐘勳 張禹珍の高い攻撃力と、私の安定したプレーが私たちの強みだと思います。
--シングルスについてもお聞かせください。男子シングルス2回戦でブルッサ(アルジェリア)に苦戦を強いられました。どのようにして乗り越えたのですか?
林鐘勳 ブルッサとはフランスリーグで対戦した経験があります。その時の彼は大変よいパフォーマンスで、私は0対4で惨敗してしまいました。ですから、彼との対戦を思い出しながら試合に臨みました。もし、今回が初対戦で警戒していなかったら、0対4で負けて試合を終えていたかもしれません。
--3回戦ではピスティ(スロバキア)に2ゲーム先行されてから、逆転勝ちを収めることができました。勝因は何でしたか?
林鐘勳 この試合のピスティのプレーは最高でした。試合後、お互いにベストゲームだったと認めながら握手したほどのいい試合でした。
私のパフォーマンスが100%ではなかったかもしれませんが、良いプレーをする選手を相手にしている時も、弱い部分を狙い、自分の強い部分が発揮できるようなプレーに導いたことが勝因になったと思います。
--4回戦の馬龍(中国)戦にはどのように臨みましたか?
林鐘勳 馬龍は以前よりもプレーのスピードが落ちていると思ったので、自分のスピードを生かしたプレーをする戦略でした。馬龍はスピード戦には応じませんでしたが、その戦略や対応、技術は一流でした。
--今大会で感じられた課題と今後の目標をお聞かせください。
林鐘勳 次の目標は金メダルです!
もっと大胆で攻撃的にプレーすること、より安定したラリー能力を身に付けることが課題です。
(まとめ=卓球レポート)