このインタビューでは、男子ダブルスで銅メダルを獲得した李尚洙(イ・サンス/韓国、写真左)に大会を振り返ってもらうと同時に、好成績の理由、今後の目標などを聞いた。
5球目までに鋭い攻撃ができるのが自分たちの強み
--今回の男子ダブルス銅メダル獲得の感想を聞かせてください。
李尚洙 世界卓球2017デュッセルドルフ以来(男子シングルス3位)、6年ぶりのメダルを獲得できて、とてもうれしいです。良い準備をしたからこそ、このような良い結果が得られたと思います。もちろん準決勝の結果は残念ですが、十分に良いプレーができたと思います。
--趙大成(韓国)とのペアの強みはどこにあると思いますか?
李尚洙 私と趙大成のどちらも攻撃的で、正確な技術を持っているのが強みです。話し合いながらプレーし、5球目までの間に本当に鋭い攻撃ができるので、それが私たちペアの強さにつながっていると思います。
--3回戦で世界卓球2019ブダペスト2位のO.イオネスク/ロブレス(ルーマニア/スペイン)に3対1で勝利しました。この試合の勝因はどこにあったと思いますか?
李尚洙 この3回戦と準々決勝が本当に難しいだろうと予想していました。ヨーロッパでもトップクラスのペアとの2試合だったからです。
でも、自分たちのスキルをすべて発揮できれば、かなわないペアでもないと思ったので、自信を持って試合に臨みました。勝負のポイントは、第1ゲーム10-6でリードしているところから追い付かれましたが、ジュースでうまくピンチを克服してこのゲームを取ることができました。第3ゲームでも再び10-6から10-9まで追い付かれましたが、タイムアウトを生かすことができたのが勝てた要因だと思います。
--準々決勝では、世界卓球2021ヒューストン優勝ペアのK.カールソン/ファルク(スウェーデン)に3対1で勝利しました。この試合を振り返っていかがですか?
李尚洙 スウェーデンの2人とはジュニア時代から一緒にプレーしていましたし、お互いの長所と短所をわかっていたので、より入念に準備することができました。
試合の序盤は計画通りプレーができて、第3ゲームでマッチポイントがありましたが、自分たちのミスと相手のファインプレーがいくつかあり、逆転されてしまいました。
その後、相手の流れになり、第4ゲームも取られそうになりましたが、もっと積極的に、攻撃的にプレーしようという戦術でプレーし、追い付くことができました。そこから、私たちのペースになり、勝つことができました。
--男子シングルスについてお聞きします。試合を振り返っていかがでしたか?
李尚洙 シングルスでも多くの時間を準備に費やしましたが、結果はよくありませんでした。体力的な問題もありましたが、(3回戦では)林高遠(中国)の新しいシステムや試合の流れについていけず、自分のプレーができませんでした。
--今大会で得られた課題と今後の目標をお聞かせください。
李尚洙 私の目標はオリンピックに出場し、金メダルを獲得することです。
そのためにはダブルスも大事ですが、シングルスでよりよい結果を残して、世界ランキングを上げ、競争力を高めないといけないと思います。
自分が得意にしている展開と、自分なりのスタイルを組み合わせれば、十分に戦えると思うので、これからもしっかり準備して残りのキャリアで、よい試合をお見せしたいと思います!
(まとめ=卓球レポート)