令和5年7月28~30日までグリーンアリーナ神戸(神戸総合運動公園内体育館/兵庫)で、全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)が開催中。3つのカテゴリーでそれぞれチャンピオンが決まるこの大会は、将来有望な選手たちがしのぎを削るハイレベルな大会となっている。トップ選手への登竜門とも言えるこの大会には年々注目が集まりつつある。
最終日は、各種目で準々決勝〜決勝が行われ、男子は3人のチャンピオンが誕生した。
【ホープス男子】大野颯真が優勝
▼ホープス男子準々決勝
大野颯真(木下アカデミー) 8,8,6 岡田蒼空(OKATAKU)
原田カイジ(礼武道場) 5,5,2 吉川想真(森卓球塾)
柴田洸(木下アカデミー) 7,6,6 岡村尚弥(ねや卓球クラブ)
木方瑛介(T.T彩たま) 3,6,-8,-6,6 小林右京(木下アカデミー)
▼ホープス男子準決勝
大野颯真(木下アカデミー) 2,9,7 原田カイジ(礼武道場)
柴田洸(木下アカデミー) 8,10,6 木方瑛介(T.T彩たま)
▼ホープス男子決勝
大野颯真(木下アカデミー) 3,7,7 柴田洸(木下アカデミー)
ホープス男子は、木下アカデミーの同士打ちとなったが、普段から分がいいという大野が柴田をストレートで制し、小学2年生以来、4年ぶりの優勝を決めた。大野は落ち着いた試合運びで、相手の待ちを外すコース取りが冴えた。
カブチャンピオンの柴田は、決勝までは精度の高い両ハンドカウンターで順当に勝ち上がったが、大野にはいいところなく敗れてしまった。
3位には、準々決勝で小林を破った木方と、高い攻撃力を見せた原田が入った。
●大野颯真選手のコメント
自分から先に連続で攻撃できたのが良かったと思います。決勝は同士打ちで、相手がどういう感じか分かっていたので、全力でプレーすることができました。
【カブ男子】樽井陸が優勝
▼カブ男子準々決勝
重田柊介(岡谷ジュニア) 5,9,6 川口陽向(YOYO TAKKYU)
泉田真武(新発田ジュニア) -8,4,6,9 柴田優星(STライトニング)
細見遼佑(PPC綾部) 9,10,-9,8 平塚遥一(グランスター)
樽井陸(イトウTTC) 8,6,-7,2 小笠原太羅(神山TTC)
▼カブ男子準決勝
重田柊介(岡谷ジュニア) 8,-6,-9,9,7 泉田真武(新発田ジュニア)
樽井陸(イトウTTC) 7,9,6 細見遼佑(PPC綾部)
▼カブ男子決勝
樽井陸(イトウTTC) 2,5,-11,-8,5 重田柊介(岡谷ジュニア)
カブ男子は、昨年のバンビ王者の樽井が2連覇を達成。樽井は、終始落ち着いたプレーで、安定性の高い両ハンドを武器に決勝へ。決勝では、2対0から重田の猛追にあうが、しっかりした両ハンドを振り切って、アグレッシブに攻める重田を退けた。
3位には泉田と細見が入った。
●樽井陸選手のコメント
狙い通りのサービスが出せて、コースも狙えていたので良かったと思います。最終ゲームは、監督のアドバイス通りにサービスを出すことができたので、勝つことができました。
【バンビ男子】姚梓聡が優勝
▼バンビ男子準々決勝
姚梓聡(姚JTC) 9,6,7 森星空(森卓球塾)
左古達也(はばたキッズ) 9,3,6 萬田晴也(ミナミラボ)
徳永汰士(フェニックス卓球クラブ) 6,-5,9,-12,12 相原志綸(あいはらスクール)
尾形栄虎(eスマイル) 12,10,-12,7 佐藤壱多(グランスター)
▼バンビ男子準決勝
姚梓聡(姚JTC) 6,4,-7,9 左古達也(はばたキッズ)
尾形栄虎(eスマイル) -11,-10,8,8,9 徳永汰士(フェニックス卓球クラブ)
▼バンビ男子決勝
姚梓聡(姚JTC) 7,8,4 尾形栄虎(eスマイル)
バンビ男子は、第1シードの姚梓聡が優勝。準決勝で左古との競り合いを制すると、決勝では回転量の多いドライブを武器に、ストレート勝ち。尾形は準決勝で0対2からの逆転勝ちを収める勝負強さを見せて2位に。
3位には準々決勝で相原との大接戦を制した徳永とコース取りの良さが目立った左古が入った。
公益財団法人日本卓球協会:https://jtta.or.jp/tour/11828
(取材=佐藤孝弘)