第58回世界卓球選手権団体戦が、韓国の釜山で2月16〜25日にかけて開催される。
大会初日の2月16日(金)は、各グループリーグがスタート。初日の女子団体の模様を抜粋して紹介する。
※写真はインド戦ラストで勝利した王曼昱(中国)
【女子グループ1】
中国 3-2 インド
孫穎莎 1-3 A.ムカジー○
○王曼昱 3-1 バトラ
王芸迪 0-3 アクラ○
○孫穎莎 3-1 バトラ
○王曼昱 3-0 A.ムカジー
今大会で6連覇を目指す中国はよもやの展開になった。
トップで世界女王の孫穎莎が、A.ムカジーのバック面アンチラバーにはまり、いきなり敗れる波乱の幕開け。2番は王曼昱がツブ高使いのバトラに勝利してすかさず追い付くが、3番で王芸迪がアクラのツブ高ラバーで変化をつけてからのフォアハンド攻撃にストレート負けを喫し、インドに王手をかけられてしまう。世界卓球で中国が2点を落とすのは、2010年モスクワ大会でシンガポールに敗れて以来、実に14年ぶり。
場内が騒然とする中、4番で孫穎莎、ラストで王曼昱が勝利してことなきを得たが、6連覇に向けて不安の残る船出になった。この苦戦で目が覚めるのか、明日以降の中国の戦いぶりに注目だ。
一方、惜しくも敗れたインドだが、出場選手全員が異質ラバーを使う独創的なプレーで最強中国を大いに苦しめ、存在感を放った。白星発進とはならかったが、今大会の台風の目になる可能性は大いにある。
いずれにしても、世界女王の孫穎莎が世界ランキング155位のA.ムカジーに、世界ランキング2位の王芸迪が49位のアクラに負けると試合前に予見できた人はほとんどいなかっただろう。だからこそ卓球は、世界卓球は面白い。
【女子グループ5】
韓国 3-0 イタリア
○田志希 3-0 ビバレッリ
○申裕斌 3-0 ステファノバ
○李シオン 3-1 モンファルディニ
申裕斌 - ビバレッリ
田志希 - ステファノバ
地元の韓国女子がイタリアにストレートで勝利し、男子に続いて初戦白星スタート。申裕斌、田志希の二枚看板の状態は良く、3番に出場した李シオンがパワフルなプレーで決勝点を挙げた。地の利を生かしてでどこまで白星を伸ばせるか。
【女子グループ2】
日本 3-0 ルクセンブルク
○早田ひな 3-0 デヌッテ
○張本美和 3-0 倪夏蓮
○平野美宇 3-0 ゴンデリンガー
日本はルクセンブルクに快勝し、幸先の良いスタートを切った。
トップは早田ひながデヌッテを余裕のある試合運びで下して日本が先制する。
続く2番、これが世界卓球初陣となる15歳の張本美和の相手は、百戦錬磨のシンボルともいえる倪夏蓮。映画のストーリーのような対戦になったが、張本がロングサービスを効果的に使ってレジェンドを退けると、3番の平野美宇が威力のある両ハンドを的確に叩き込んで日本の勝利を決めた。
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WTT:https://worldtabletennis.com/teamseventInfo?eventId=2751
(まとめ=卓球レポート)