第58回世界卓球選手権団体戦が、韓国の釜山で2月16〜25日にかけて開催される。
大会7日目の2月23日(金)は女子団体準決勝が行われ、日本が香港を3対0のストレートで下して決勝進出を果たした。
▼女子団体準決勝
日本 3-0 香港
○張本美和 3(-7,-9,4,6,5)2 杜凱琹
○早田ひな 3(12,3,7)0 朱成竹
○平野美宇 3(5,5,5)0 李皓晴
早田ひな - 杜凱琹
張本美和 - 朱成竹
1番の張本美和対香港エースの杜凱琹はゲームオールもつれる接戦になった。張本の最近の調子からすると杜凱琹はやりにくい相手ではないと思われたが、張本にやや硬さが見られたことに加え、杜凱琹の緩急をつけた安定感抜群のバックハンドにミスを誘われ、ゲームカウント0対2とリードを許す苦しい展開。アジア系の選手にしては珍しくYGサービス(逆横回転系サービス)を多用してくる杜凱琹のサービスの組み立てにも手こずったが、張本が第3ゲームから徐々に杜凱琹のボールにタイミングを合わせ、いけるボールをしっかり選んで強打してペースを取り戻すと、3ゲームを連取して逆転勝利。15歳とは思えない対応力と気持ちの強さでベンチの2点起用に応え、日本に先制点をもたらした。
続く2番、エースの早田ひなが朱成竹と対戦。スタートからリスクを負って攻めてくる朱成竹に第1ゲームはジュースまで迫られるが、ここを落ち着いて切り抜けると、精度の高い両ハンドで主導権を握り、ストレート勝利で日本が王手。
3番の平野美宇対李皓晴も、平野が持ち前の両ハンドドライブでぐいぐい押し込んでラリー巧者の李皓晴をストレートで退け、日本の勝利を決めた。
これで2014東京大会から数えて、5大会連続で決勝まで勝ち進んだ日本。明日行われる決勝では、5大会連続となる中国との対戦が待っているが、過去4大会はいずれも中国に敗れ、2位に甘んじている。今大会の中国も世界最強のメンバーだが、しかし、日本も世界卓球2023ダーバン3位の早田に、対中国戦の経験豊富な平野、そして躍進著しい張本と、大いに可能性を感じさせるメンバーがそろった。
時は満ちた。5度目の正直がなることを期待したい。
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(まとめ=卓球レポート)