高校生たちの祭典、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の卓球競技が8月3~8日に長崎県大村市の大村市体育文化センター(シーハットおおむら)で開催される。
試合開始に先駆けて、ここでは女子シングルスの見どころを紹介しよう。
※写真は第1シードの青木咲智(四天王寺)
【女子シングルスの展望】
大阪勢と愛知勢が優勝争いをリード
スーパールーキーたちの勝ち上がりにも注目
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女子も男子同様、力が拮抗した実力者がトーナメントに名を連ねるが、優勝争いを占う上でまず外せないのが、昨年1年生で優勝を果たした第1シードの青木咲智(四天王寺)だ。昨年の優勝以降、やや精彩を欠いていたが、7月の近畿大会女子シングルスを制し、調子を上げてきている。加えて、11連覇の偉業に挑むはずだった女子学校対抗は大阪府予選でリベルテ(大阪)に敗れ、出場がかなわなかったため、連覇にかける思いは並々ならぬものがあるはずだ。
四天王寺からは青木のほか、全日本ジュニア3位の兼吉優花、ルーキーの髙森愛央が出場する。二人も女子学校対抗に出られない無念を晴らすべく、個人戦にかけてくるだろう。
大阪府予選で四天王寺を倒したリベルテからは、快足を生かした前陣速攻が持ち味の吉本はなと、昨年の全中を制した大型ルーキー・竹谷美涼がエントリーしている。両選手とも優勝争いに絡む力を十分に備えているため、勝ち上がりに注目だ。
四天王寺、リベルテの大阪勢に対抗する勢力としては、桜丘、愛み大瑞穂の愛知勢だろう。前回2位のファイター左腕・栗山優菜、同3位でパワフルな両ハンドが持ち味の田旻一、同ベスト16でカット主戦型の山室早矢(いずれも桜丘)、前回ベスト8でセンスの良い左腕・遊佐美月(愛み大瑞穂)ら力のある選手たちが上位をうかがう。
全日本ジュニア2位の面手凛(山陽学園)も外せない優勝候補の一人だ。昨年は同級生のライバル青木に準々決勝で敗れているため、雪辱を期しているに違いない。
古賀咲音(滋賀学園)、原田優衣(桜の聖母)、桧山夏望(横浜隼人)、劉小瑜(四学香川西)ら女子学校対抗でも上位進出の期待がかかるチームの主力選手たちの勝ち上がりも注目だ。
また、今大会には、四国王者の立川釉菜(明徳義塾)、北信越大会三冠王の日下部詩季(遊学館)、関東王者の櫻井花、全中2位の牧野美玲(ともに星槎横浜)、九州王者の大野紗蘭(希望が丘)ら期待の1年生が多数エントリーしている。スーパールーキーたちの躍動も大きな見どころだ。
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(まとめ=卓球レポート)