2024年11月23~24日、福井市・セーレン・ドリームアリーナ(福井県営体育館)で「バタフライ 第47回全国レディース卓球大会」が開催。大会最終日の11月24日は各種目の決勝トーナメントが行われ、団体戦とダブルスの日本一が決定した。
団体戦は花野井クラブ(千葉)が狭山フレンズ(埼玉)を下して2連覇達成
団体戦1位トーナメント決勝は、ディフェンディングチャンピオンの花野井クラブ(千葉)と前回2位の狭山フレンズ(埼玉)という、昨年の決勝と同じ顔合わせとなった。
試合は4単1複の3点先取、2台同時進行で行われ、 花野井クラブは下山田と宍戸、狭山フレンズは小宮と前島というオーダー。1番は右ペンドラの下山田と左ペンドラの小宮が互いにフォアクロスを揺さぶる展開。下山田が小宮の強打をかわしてリードするが、小宮が諦めずに広角にボールを回して逆転し、貴重な先取点を挙げた。2番は右ペン表の宍戸と右ペンドラの前島がバッククロスで激しいプッシュ合戦を繰り広げるが、宍戸が決定力で上回り、星を五分に戻した。
ダブルスは花野井クラブは小澤/堀口の左右コンビ。狭山フレンズは右ペン表の武田と右シェーク攻撃の松野を起用。序盤は武田の配球と松野の思い切り良い攻撃が功を奏して先に2ゲームを取るが、小澤と堀口が打ち気にはやる武田/松野をうまくかわしてゲームオールに追いつくと、そのまま試合のペースを握って逆転勝ちし、花野井クラブが連覇に王手をかけた。
4番、ここまでラストに出ることが多かった花野井クラブ・鈴木と狭山フレンズ・小笠原がオーダーをずらして登場。これがはまったのは花野井クラブ。鈴木はミスのない丁寧なカット打ちで小笠原を前後に動かし、表ソフトのドライブと強打でペースをつかむ。小笠原も懸命の反撃を試みるが、鈴木の鉄壁を崩せなかった。
このまま鈴木が小笠原をストレートで下し、花野井クラブが2年連続4回目の栄冠を手にした。
第41回(2018年)以来の優勝を狙った2位の狭山フレンズだが、またも花野井クラブの前に涙をのんだ。しかし、世代交代しながら2015年から8大会連続でベスト4以上という好成績を維持した。
3位にはCOLOR(神奈川)と千葉クラブ(千葉)の関東勢が入賞した。
COLORは前回3位のチーム虹(兵庫)との大接戦。最後はベテランの鶴田が気迫のプレーで熱戦をものにした。
千葉クラブは2022年に優勝した都クラブ(京都)とのクロスゲームで佐藤が快勝し、初の表彰台をゲット。
ダブルスは年齢別の4カテゴリーで優勝者が決定
ダブルスA(60~109歳)は、佐藤/田原(MixFly・広島)がゲームオールの打撃戦で杉山/江頭(個人/大阪TTC・大阪)に競り勝ち、嬉しい初優勝。
【ダブルスA ベスト4】
1位:佐藤亜美/田原香菜(MixFly・広島)
2位:杉山南/江頭さつき(個人/大阪TTC・大阪)
3位:寺迫宏美/山中美穂(THERMOTEQ/HIBIKI・大阪)
3位:佐藤一朱/串間真吏(四国銀行/おか柳・高知)
ダブルスB(110~125歳)は、新田/野坂(札幌Unity/北斗クラブ・北海道)が野坂の強打と新田のパワーで2022年優勝の石川/鯉江(サクセス・愛知)のカットを攻略した。
【ダブルスB ベスト4】
1位:新田由紀子/野坂美樹(札幌Unity/北斗クラブ・北海道)
2位:石川さちえ/鯉江明美(サクセス・愛知)
3位:小長井千恵子/荒井奈未(TEAM JOOLA/静岡クラブ・静岡)
3位:木原美也子/岸本朋子(woody・兵庫)
ダブルスC(60~109歳)は、杉/加藤(さおり/明誠クラブ・愛知)が山崎/本間(さくら草・千葉)と一進一退の接戦で、最後まで攻めを貫いた。
【ダブルスC ベスト4】
1位:杉寿子/加藤由美(さおり/明誠クラブ・愛知)
2位:山崎一三/本間紀子(さくら草・千葉)
3位:猪股美絵子/一戸佳菜代(WISE.J・北海道)
3位:相田さとみ/杉山祥子(ASPiC・茨城)
ダブルスD(140歳以上)は、前回王者の持田・船ケ山(サクセス、愛知)が、昨年ダブルスC優勝の小野原/舟山(駒場クラブ・埼玉)を寄せ付けず、2連覇達成。
【ダブルスD ベスト4】
1位:持田惠子/船ケ山昌子(サクセス・愛知)
2位:小野原明子/舟山かつえ(駒場クラブ・埼玉)
3位:片岡登志子/小林八重子(レインボー・愛知)
3位:原田かづ子/奥山起江(武蔵野クラブ・東京)
公益財団法人日本卓球協会 バタフライ 第47回全国レディース卓球大会:https://jtta.or.jp/tour/24773
(取材=兼吉秀洋、小松賢)