WTTファイナルズ福岡が、福岡県の北九州市立総合体育館で11月20(水)〜24日(日)まで開催される。この大会は、男女シングルスの年間ポイントランキング上位16名、男女ダブルスの年間ポイントランキング上位8組が出場し、優勝を争う世界屈指のハイレベルな大会だ。
大会4日目の11月23日は男子ダブルス決勝が行われ、F.ルブラン/A.ルブラン(フランス)が戸上隼輔/篠塚大登(日本)との激戦を制し、初優勝を果たした。
※写真はルブラン兄弟(フランス)
F.ルブラン/A.ルブラン(フランス)
-12,12,6,-7,4
戸上隼輔/篠塚大登(日本)
日本勢の同士打ちとなった女子ダブルス決勝に次いで行われた男子ダブルス決勝は、準々決勝で林詩棟/林高遠(中国)をストレートで下し、準決勝でパン・コーエン/アイザック・クエク(シンガポールに打ち勝った地元日本の戸上隼輔/篠塚大登と、第2シードから、準々決勝で張本智和/松島輝空(日本)に競り勝ち、準決勝でブラソー/ドール(フランス)との同士打ちを制したF.ルブラン/A.ルブラン(フランス)との対戦となった。
パリ五輪の3位決定戦ではフランス戦で実力を発揮できなかった日本ペアだが、この決勝にはラブオールから気迫あふれるプレーで攻勢をかけて第1ゲームを先取。攻撃の初手で戸上、篠塚の両者が厳しいボールでフランスペアを攻めてジュースに競り勝つと、第2ゲームも日本ペアの流れ。しかし、終盤で勝ち急いだ日本ペアにミスが出て、フランスペアが逆転。
日本ペアは、サービス・レシーブ、台上プレーから的確にチャンスメークし、得点につなげたが、ラリーになるとフランスペアが有利という流れで、一進一退の攻防は最終ゲームへ。
フランスペアがラリー戦に持ち込むと、日本ペアも食い下がるが、決定力の差が出てフランスペアがこのゲームを攻めきり、WTTファイナルズで初優勝を決めた。
勝負の分かれ目となったのは第2ゲーム。8-4でリードした日本ペアがこのゲームを取り切って2対0とすれば形勢はかなり日本に傾いたはずだが、ゲームポイントを奪いながらもこのゲームを落としたことが悔やまれる。篠塚が試合後に語ったように、自分たちが攻めていてもプレッシャーを感じるというフランスペアの攻撃力が常に圧力になっていたのだろう。
フランスペアは、ミスがありつつも、高い攻撃力でチャンスをものにして接戦を制した。勝利後は開催地日本にちなんで、フランスでも有名な漫画「ドラゴンボール」のかめはめ波を打ち合うポーズの優勝パフォーマンスを披露し会場を沸かせた。
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(取材=卓球レポート編集部)