WTTファイナルズ福岡が、福岡県の北九州市立総合体育館で11月20（水）〜24日（日）まで開催される。この大会は、男女シングルスの年間ポイントランキング上位16名、男女ダブルスの年間ポイントランキング上位8組が出場し、優勝を争う世界屈指のハイレベルな大会だ。
大会最終日の11月24日は女子シングルス決勝が行われ、王曼昱（中国）が陳幸同（中国）を下し、ファイナルズ初優勝を果たした。
※写真は王曼昱（中国）
王曼昱（中国） 11,-9,-4,5,-5,8,5 陳幸同（中国）
1回戦でWTTファイナルズ2連覇中の孫穎莎（中国）を破り、準々決勝で平野美宇（日本）をストレートで下すと、準決勝では昨年のファイナルズで敗れている王芸迪（中国）に4対0でリベンジを果たし、勢いに乗る陳幸同（中国）が初の決勝進出。
一方の王曼昱（中国）は第2シードから出場し、1回戦で申裕斌（韓国）、準々決勝で銭天一（中国）を破ると、準決勝ではスッチ（ルーマニア）にストレート勝ちを収める寸前で失速し、ゲームオールまでもつれる接戦をなんとか勝ち切り、初の決勝進出を決めた。
対戦成績は14勝6敗と実績では王曼昱がかなり有利だが、今大会の勢いでは陳幸同が優勢といったところだろう。
試合は、ディープツッツキからのカウンター、ミドル攻めからのバックストレートなどで先に仕掛けた陳幸同が流れをつかむが、王曼昱は長いリーチを生かした受けのプレーで盛り返し、1ゲーム目を逆転で先取。
2ゲーム目以降も、攻める陳幸同に対して守る王曼昱という構図が続くが、ラリー戦ではアグレッシブに先手を狙っていった陳幸同が2対1、3対2とリード。これに王曼昱が粘り強く食い下がり、ゲームオールに。
最終ゲームは、チェンジエンド時には5-4で陳幸同がリードしたが、ここから王曼昱が攻勢に転じてストレート攻撃を先に仕掛けて怒涛の7点連取で一気に優勝を決めた。プレー内容では終始攻めていた陳幸同を、試合運びのうまさで上回った王曼昱が最終ゲームをものにして、初のファイナルズVを手にした。
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（取材＝卓球レポート編集部）
