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JTTLファイナル4
女子は中国電力ライシスが制し、グランドスラム達成

 
 12月7(土)〜8(日)、2024日本卓球リーグプレーオフJTTLファイナル4が、大分県のレゾナック武道スポーツセンターで開催。
 ファイナル4とは、前期と後期の日本リーグの総合順位上位4チームが年間日本一を賭けて争う大会で、優勝チームには内閣総理大臣杯が贈られる。女子は総合1位の中国電力ライシス、2位のデンソー、3位のサンリツ、4位のレゾナックの4チームが出場。
 本日12月8日は決勝が行われ、中国電力ライシスがデンソーを3対1で下し、昨年に続いて連覇を達成した。

選手入場ではハイタッチキッズがお出迎え

菅澤が会心のプレーでデンソーが先制

枝廣は菅澤の勢いに押された

井が野村との接戦を制し、試合を振り出しに戻す
井/中森がデンソーペアに打ち勝ち、王手

木村が丁寧なカット打ちで決勝点

勝利を決めた木村を迎えるベンチ

タイトル五冠目を獲得し、グランドスラム達成!

▼女子決勝
中国電力ライシス 3対1 デンソー
 枝廣瞳 -6,-10,-7 菅澤柚花里○
井絢乃 8,-7,-4,8,6 野村萌
○井絢乃/中森帆南 7,12 小畑美月/菅澤柚花里
○木村光歩 5,10,11 中田玲奈
 中森帆南 - 小畑美月
 
 昨年と同じカードになった決勝は、またしても中国電力ライシスが制し、2年連続4度目の年間王者に輝いた。
 終わってみれば、今年の団体戦タイトルを全て勝っている中国電力ライシスが、その力通りに優勝した形だが、試合展開は簡単ではなかった。
 トップで枝廣が、菅澤のしゃがみ込みサービスからの切れ味鋭い両ハンドにストレートで敗れて出鼻をくじかれると、2番の井も、野村の変化速攻にゲームカウント1対2と押し込まれる展開。ここを落とすとグランドスラムに赤信号が点灯するところだったが、第4ゲームを井が野村のフォアをうまく突いて奪い返すと、日本リーグのルールで6-6から始まる最終ゲームは一気にラストスパートをかけて5本連取し、試合を振り出しに戻す。
 この勝利で肩の力が少し抜けた中国電力ライシスは、3番で井/中森が攻め手の多さで小畑/菅澤をストレートで振り切り、王手をかける。
 すると、4番のキャプテン木村が、チャンスが来るまでツッツキを中心に粘り、いざチャンスが来たら思い切って叩く無理のない見事なカット打ちでカット主戦型の中田を下し、中国電力ライシスのグランドスラムを決めた。
 この優勝で、前期リーグ全日本実業団全日本団体後期リーグに続いて五冠目を獲得し、国内の団体戦タイトル完全制覇のグランドスラムの偉業を成し遂げた中国電力ライシス。来季は、大黒柱の井、要所でいぶし銀の働きをした青木の二人がチームを引退し、あらたな陣容で挑むということだが、これまでもそうだったように、その優れたチームビルディングによって変わらず「強い中電」を見せてくれるに違いない。

■中国電力ライシス・伊藤春美監督のコメント
 あまり(グランドスラムの)プレッシャーを感じないように心掛けていましたが、選手も私も試合が終わってうれしいと同時に、それよりもホッとしたところが大きかったので、やはりプレッシャーに感じていたんだなと改めて思いました。選手たちはしっかり準備してくれたと思います。出た選手全員が、また出なかった選手も練習場から盛り上げて、本当にうちのチームが一番笑顔で練習していましたし、ベンチでも一番笑顔が多かったと思います。プレーする選手たちが落ち込むことのないよう、みんなで支えて取ることができた優勝だと思います。
 
今のこのメンバーから、井と青木の2人が引退することになります。なので、また新しいチームを、残るメンバーみんなでつくっていきたいなと思っています。

 ファイナル4初優勝を目指したデンソーは、昨年同様、中国電力ライシスの厚い壁にはばまれた。トップで菅澤が快勝して流れをつくったが、野村が井に競り負け、流れを中国電力ライシスに手渡してしまったのが悔やまれる。
 優勝には届かなかったが、2年連続で決勝まで勝ち進んだ結果は力がある証左であり、あらためてデンソーが日本リーグのトップチームであることを強く印象づけた。

詳しい記録はこちらから
日本卓球リーグ実業団連盟外部サイト(Labo live)https://score.labolive.com/game/jttl-2024-final4/match

(まとめ=卓球レポート)



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