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第52回全国高校選抜卓球大会 〜男子学校対抗は愛工大名電が3年ぶりの優勝〜

 
 第52回全国高等学校選抜卓球大会が3月20~23日、岡山県総合グラウンド体育館(ジップアリーナ岡山)と岡山市総合文化体育館(男子団体の予選リーグのみ)で開催。
 選抜大会は新学期を間近に控えた1〜2年生による学校対抗の団体戦と、過去に選抜大会やインターハイ、全日本選手権大会などへの出場経験がない選手による男女シングルスが行われる大会だ。

 大会最終日は、男子学校対抗の準決勝、決勝が行われ、愛工大名電(愛知)が2022年以来、3年ぶりの優勝を果たした。

男子学校対抗優勝 愛工大名電(愛知)

接戦を切り抜け、3年ぶりのV!

単複で活躍の面田は殊勲賞を受賞

ラリー戦に強さを見せた杉浦

安定感抜群の両ハンドが持ち味の橋本

面田(手前)/持田は5勝1敗で優勝に大きく貢献

1年生とは思えない冷静沈着なプレーで決勝点を挙げた持田

優勝を決めた持田を迎える愛工大名電ベンチ

▼男子学校対抗準決勝
野田学園(山口) 3-0 静岡学園(静岡)
○中城瑛貴 3(1,5,-6,9)1 長谷川創大
○木村友哉 3(7,11,7)0 倉知奏介
○岡本智心/由本琉惺 3(1,4,7)0 倉知奏介/増田凌志
 岡本智心 - 本間唯斗
 渡邉凉吾 - 増田凌志

愛工大名電(愛知) 3-1 希望が丘(福岡)
○橋本悠嵩 3(9,9,-5,10)1 森眞奈斗
 面田知己 2(-9,-9,7,2,-8)3 大貫蓮弥○
○面田知己/持田陽向 3(-5,9,9,7)1 森眞奈斗/森駿登
○杉浦涼雅 3(7,-8,-8,4,4)2 石田悠大
 持田陽向 - 森駿登

▼男子学校対抗決勝
愛工大名電(愛知) 3-1 野田学園(山口)
○面田知己 3(9,7,7)0 中城瑛貴
 杉浦涼雅 2(-11,-10,6,6,-13)3 木村友哉○
○面田知己/持田陽向 3(4,-9,7,5)1 岡本智心/由本琉惺
○持田陽向 3(5,-8,10,8)1 渡邉凉吾
 橋本悠嵩 - 岡本智心

 実力伯仲の男子学校対抗は愛工大名電が制し、2022年以来3年ぶりの優勝を果たした。
 準決勝で昨年敗れた希望が丘に雪辱を果たすと、決勝では一昨年の決勝で惜敗している野田学園と対戦。 
 トップは面田がパワフルな両ハンドで中城を下して先制するが、2番は杉浦が開催地の岡山出身の木村との激しい打ち合いに敗れ、イーブンでダブルスを迎える。
「正直、勝てると思ってなかった」と今枝一郎監督が振り返るように、野田学園が準決勝から組んできた岡本/由本は静岡学園戦で圧巻の強さを見せていたが、決勝では面田/持田が奮起。野田学園ペアとひるまずに打ち合って勝利し、王手をかけて後半へつなぐ。
 二台進行で行われた4番、5番は、先に5番で野田学園の岡本が愛工大名電の橋本をストレートで下したため、勝敗は4番の持田対渡邉にゆだねられた。
 前回の対戦では渡邉が勝っているというが、1年生で単複に起用された持田がベンチの期待に応える。持田は、長いリーチを生かしてどこからでも強打を放ってくる渡邉に対し、的確なブロックとカウンターで応戦し、激しい打ち合いをゲームカウント3対1で勝利し、愛工大名電の優勝を決めた。
「飛び抜けたエースが不在で正直勝てるとは思っていなかった」という今枝監督だが、これまで培ってきた常勝のDNAをしっかり引き継いだ選手たちが躍動し、3年ぶりの栄冠を手にした。

■愛工大名電・今枝一郎監督のコメント
 うれしいですね。勝つのは、勝つのは本当に嬉しい。今回のチームは昨年のスター選手の坂井やインターハイランカーの渡辺や菅沼が抜けて苦しかったんですが、勝つのは最高ですね。信じられないです。正直、勝つとは思っていませんでした。最終日にいないんじゃないかって本当に思っていたくらいで。
 今回は、逃げるオーダーじゃなくて、「勝負行こう」というオーダーで常に戦いました。(準々決勝の)育英戦も正直きついと思っていました。(育英エースの谷本から)1番、2番を外せばもう少し勝率は上がったと思うのですが、トップは1年生の持田で勝負しようと。そういう思いが、この最後(決勝の野田学園戦での持田の決勝点)につながったと信じています。
 面田も、(準決勝の)希望が丘戦で彼がああいうふうに崩れる姿を最近見ていなかったので、だからこそ余計に決勝は1番で行こうと決心がつきました。勝負して良かったと思います。
 ダブルスも野田学園さんが変えてくるのは練習場で分かっていたんですが、本当に強くて、勝ったのはちょっと信じられない。人生こんな上手くいくことあります?というくらいうまくいった感じです。本当にありがとうございます。感激です。

男子学校対抗2位 野田学園(山口)

二年ぶりの優勝に惜しくも届かず

決勝進出の原動力になった岡本

杉浦との打撃戦を制した木村は地元岡山で存在感を見せた


 2年ぶりの優勝を目指した野田学園は惜しくも2位。優勝のチャンスも大いにあったが、要のダブルスを落とし、あと1点が遠かった。準優勝に終わったが、総員卓球で決勝まで勝ち上がり、あらためて強豪としての層の厚さを示したといえるだろう。
 加えて、4月からは中学生ペアで全日本男子ダブルス決勝まで勝ち上がり、話題をさらった岩井田駿斗と中野琥珀(ともに野田学園中)らスーパールーキーが加入する野田学園。地元山口で開催される今夏のインターハイでどんな躍動を見せてくれるのか注目だ。

男子学校対抗3位 希望が丘(福岡)

愛工大名電戦で面田を下した大貫。丁寧な両ハンドが光る

男子学校対抗3位 静岡学園(静岡)

単複に出場してチームを引っ張った倉知

 3位には、昨年準優勝の希望が丘と、度重なる接戦を制して勝ち上がった静岡学園が入った。

(取材=卓球レポート)

詳しい記録は全国高体連卓球専門部ホームページに掲載されています。
全国高体連卓球専門部外部リンク:
https://sites.google.com/view/r6senbatsu/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0?authuser=0

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