なぜ『ディグニクス』は高性能なのか①
スプリング スポンジX
変形しやすさと弾みを追求
さらなるスピードとスピンを生み出すために、9年の歳月をかけて研究開発された「スプリング スポンジX」は、『テナジー』シリーズに採用された「スプリング スポンジ」に比べて、ボールが食い込むときの変形しやすさが約14%、はね返るときの反発弾性が約3%向上した。この差は打球の威力において大きな違いとなって現れ、『ディグニクス』シリーズに高い性能をもたらす要となっている。
ボールが食い込むとき
ボールがはね返るとき
なぜ「変形しやすさ」と「高い弾性」が重要なのか
- 安定して強い回転を生み出すには、スポンジが変形し、ボールをつかむことが求められる。また、打球のスピードを出すには、スポンジに高い弾性がなくてはならない。
- 一般的に、変形しやすさを求めてスポンジを軟らかくすると、ボールをはじき返す力が小さくなる。一方、スポンジを硬くして弾性を高めると、変形量が小さくなりボールをつかみづらくなる。
- 2008年登場の『テナジー』に搭載された「スプリング スポンジ」は、「変形のしやすさ」と「弾性の高さ」という2つの性質を両立した点において、画期的なスポンジである。
- 変形のしやすさと弾性の高さを、それぞれさらに向上させた「スプリング スポンジX」は、『ディグニクス』に高い性能をもたらす要となっている。
変形量 | 弾性 | |
従来の軟らかいスポンジ | 大 | 小 |
従来の硬いスポンジ | 小 | 大 |
大 | 大 | |
さらに大 | さらに大 |
威力を求めて硬度40のスポンジを採用
さらなる威力の追求のため、『ディグニクス』シリーズに採用したスポンジは、テナジー シリーズに搭載しているスポンジよりも4度硬くなっている。しかし、変形のしやすさが向上しているので、実際に打球してみると数値の割に軟らかく感じられるはずだ。
また、通常スポンジは硬くすると重くなる。「スプリング スポンジX」は『テナジー』で採用している「スプリング スポンジ」よりも4度硬いにもかかわらず、ほぼ同じ重量である。
したがって、ラケットの両面に貼っても重くなりすぎず、操作性が確保され、筋力に自信がない人でも振り切れるだろう。
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スプリング スポンジよりも約14%変形しやすい
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スプリング スポンジよりも約3%反発弾性が高い
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テナジー シリーズよりも4°硬いスポンジを採用
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同じ硬度、厚さの「スプリング スポンジ」よりも約3%軽い