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日本のエースペアが見せた底力

1717gf-13.jpg劇的な形で栄冠を手にした森薗(右)/大島

 ワールドツアー・グランドファイナルは昨日、全日程が終了。各種目の決勝の中でもっともヒートアップしたのが男子ダブルス決勝の森薗/大島対何鈞傑/黄鎮廷(香港)だった。

 試合全体を振り返ると、日本ペアとしては非常に苦しい試合展開だったといえるだろう。香港ペアは黄鎮廷がフリック、ストップといった多彩な台上技術とラリー戦での強さを見せて何鈞傑をけん引。何鈞傑も果敢なチキータから得点を奪うなど、ラリーの主導権を握られるケースが続いた。

 それでも、日本ペアは第4ゲーム6-10、第6、第7ゲーム8-10と逆転。崖っぷちから幾度となく追いつく。長いラリーになってもなんとかして相手コートに返球しようとする執念は感動すら覚えた。「絶対に勝つ」。どんな状況に追い込まれてもその一心でボールに食らいつく姿こそ、彼らが勝利できた理由であり、国際舞台で勝ち続けることができる要因だといえるだろう。

 試合後、森薗と大島は劇的な形での優勝について、次のように語った。

森薗「ゲームカウント1対2の6-10でリードされていて、勝った今でも何で勝てたのかわかっていないので、ビデオを見直して勝った実感を得られればいいなと思います。苦しいところからでも僕たちは何とかして勝とうという気持ちを捨てないでできたのが勝ちにつながったのかなと思います。競り合いながらも優勝できたということは自信にしていきたいです」

大島「とても苦しい試合でしたが、最後まで気持ちを切らさずに1本ずつ戦った結果勝てて良かったです。最後はパートナーを信じ切れたことが勝因だと思います。コースではなく、台に入れてパートナーに回すということだけを考えてくらいつきました。戦術ではなく気持ち。相手よりも勝ちたいという気持ちが強かったのだと思います」

 コメントの中には「僕たちが目指すのは世界卓球での優勝」という言葉もあった。2年後の大舞台に向けて、来年以降も2人が躍動する姿に期待したい。

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今大会の模様は卓球レポート2月号に掲載します。

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