平成29年度全日本選手権大会は大会4日目が終了。男女シングルスにはスーパーシードの選手が登場し、上位進出をかけた白熱した戦いが繰り広げられた。
その中で特に印象的だったのは岸川聖也(ファースト)対吉田海偉(東京アート)の一戦だ。長くトップ選手として活躍を続ける2人による一戦は岸川がゲームカウント4対2で勝利を収めたが、試合を振り返った岸川は「0対4で負けていてもおかしくない試合で、最初の4ゲームは前半からリードできませんでした」と話した。岸川は序盤から吉田にリードを許す展開が続き、ゲームを先制されて迎えた第2ゲームも5-9とリードされた。しかし、ここから逆転でゲームを取り返すと、1対2で迎えた第4ゲームも前半でリードを許したところから逆転でゲームを奪った。
「我慢して2対2に持ち込め、5、6ゲームは完璧に近い内容でした。メンタル面で集中力を切らさずに戦えたことが一番良かったと思います。0対2や1対3になっていたら負けていたと思いますが、そこで我慢して2対2に持ち込み、5、6ゲームは主導権を握ることができました」と、岸川。苦しい場面が続いても我慢して戦い抜いて勝利をつかみとった。
これまで岸川は吉田との分が悪く、今回の勝利が初勝利だったという。苦手とする選手を相手に渾身のプレーで勝利をつかんだ岸川。5回戦では仙台育英時代にチームメートとしてともに戦った軽部隆介(シチズン時計)と対戦する。 吉田戦の勝利の勢いに乗ってランキング入りなるか、その戦いに注目したい。
詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://www.japantabletennis.com/zennihon2018
卓レポ.comでは、連日の熱戦の模様をウェブサイトとツイッター(http://twitter.com/takurepo)で配信します。
全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。