「楽しかったです。めちゃくちゃ楽しかったです」
今大会で引退する森本耕平(協和発酵キリン)は最後の試合となる男子ダブルス準々決勝後のインタビューで開口一番、笑顔でこう答えてくれた。
続けて森本は「勝ち負けよりも楽しんで終わることが目標でした。最後に松平さんとダブルスを組めて本当に嬉しかったですし、あそこまで熱い人と一緒に盛り上がって試合できて楽しく終われました。全て出し切ったので本当に満足です」と、試合を振り返った。
森本はシングルスにも出場。18日に行われた男子シングルス4回戦ではスーパーシードの緒方遼太郎(早稲田大)にゲームオールジュースの末に敗れたが、好ラリーを繰り広げた。「シングルスも楽しかったです。緒方くんのところまでは絶対行きたいと思っていて初戦(2回戦)と3回戦は緊張しましたが、緒方くんとの試合では力が抜けて思い切ってやったらいい感じでスタートできました。勝ち切れませんでしたが、最後の1台まで残れましたし、名電の今枝監督や真田先生もそうですし、みんなが残って応援してくれて楽しかったです。緒方くんとの試合、男子ダブルス準々決勝は一生忘れることはないですね」と語った。
森本の試合には、毎試合、会社の同僚や家族、知人が集まり、声援が送られた。また、中学~大学までを過ごした愛工大附属中、愛工大名電高、愛知工業大の仲間や後輩からも大声援が飛んだ。観客席からの声援について森本は「今日に限らず連日応援してくださってありがたい限りです。会社の方や家族、附中、名電、愛工大とずっとやってきた仲間たちも駆けつけてくれて、会場に来られない方も朝から連絡をくれて、いろんな人に応援してもらってとても嬉しかったですし、楽しかったので、最後までやることができました」と、感謝の言葉を述べた。
全日本という最高の舞台で多くの観客の声援を受ける中、現役最後となる大会を楽しみ続けた森本。最後の最後まで清々しい表情でインタビューに答え、笑顔でコートを後にした。
詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
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