1月23~27日にヴェルス(オーストリア)でITTFワールドツアー・オーストリアオープンが開催された。男子シングルスは方博(中国)が、女子シングルスは丁寧(中国)が優勝した。また、準々決勝で高木和卓(東京アート)が世界チャンピオンの張継科(中国)を破る金星を挙げた。21歳以下男子シングルスでは吉村真晴(愛知工業大)が、21歳以下女子シングルスでは松平志穂(四天王寺高)が初優勝を飾った。
男子シングルスは3回戦で松平健太(早稲田大)が第1シードの張継科を3−1と追い詰めたが惜しくも逆転負けを喫した。続く準々決勝では高木和卓が張継科と対戦。1−3でマッチポイントを握られたところから、粘り強いプレーで見事に逆転勝ち。両ハンドドライブの安定感が光った。高木和は続く準決勝でサウスポーの郝帥(中国)にストレートで敗れたが、大健闘のベスト4。張一博(東京アート)もゴズィー(フランス)、ツボイ(ブラジル)らを破りベスト8入り。決勝はパワフルなフォアハンドドライブで先輩の郝帥に打ち勝った方博(中国)がワールドツアー初優勝を遂げた。
女子シングルスは、準々決勝で石川佳純(全農)が世界ジュニアチャンピオンの朱雨玲(中国)と対戦。ラリーで攻めきって4−1で勝利。準決勝では続いて中国の李暁霞と対戦し、4−1で敗れ決勝進出はならず。決勝は丁寧(中国)が李暁霞から2ゲームを先行したところで、李暁霞が棄権。丁寧の優勝となった。
男子ダブルスは松平健太・吉村真晴ペアが1回戦で方博・周雨(中国)を破ってベスト8入り。張一博・松平賢二(東京アート・協和発酵キリン)もベスト8に入った。優勝は荘智淵・黄聖盛(中華台北)をゲームオール14−12で破った郝帥・張継科(中国)。
女子ダブルスは石川佳純・森薗美咲の同級生ペアがベスト4入り。中国勢の同士打ち対決となった決勝は丁寧・李暁霞の先輩ペアが、朱雨玲・陳夢の後輩ペアを破って優勝。
21歳以下男子シングルスは吉村真晴が初優勝。ラカトス(ハンガリー)、フランチスカ(ドイツ)らを破り、決勝では村松雄斗(JOCエリートアカデミー・帝京)との日本人対決を制して初のタイトルを飾った。
21歳以下女子シングルスは、全日本選手権大会ジュニア女子で初優勝を果たして勢いに乗る松平志穂(四天王寺高)が、P.ゾルヤ(ドイツ)、姜美順(韓国)らをしゃがみ込みサービスからの攻撃と安定感のあるラリーで破りワールドツアー21歳以下で初優勝を果たした。
今大会の記録は、国際卓球連盟(ITTF)、日本卓球協会のホームページに掲載されています。
国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com
日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp