日本卓球協会は、メディア向けに平成27年度全日本選手権大会(一般・ジュニアの部)の見どころを解説した。
この会は通称"メディア交流会"と呼ばれ、新聞社の卓球記者やテレビ局、卓球専門誌などを集めて行われている。例年12月に行われていたが、今回は大会直前にの1月に開催された。
男子ナショナルチームの倉嶋洋介監督、女子ナショナルチームの村上恭和監督が出席して、全7種目(男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルス、ジュニア男子、ジュニア女子)のトーナメントを元にして説明を行った。
天皇杯を争う男子シングルスについて、倉嶋監督は「水谷は9年連続決勝に進出しており、安定感はさすが。決勝で敗れた2大会ともリードしていて逆転負けした。ちょっとした隙で優勝をさらわれてしまうということを知っているので、彼が隙のない戦いをすれば優勝に近いと思う。とはいえ最近の日本選手は世界ランキングで上位に上がっている選手が増えているので、水谷といえども簡単にはいかないかもしれない。また、カットの3選手(塩野、村松、御内)がいるブロックの勝ち上がりも一つの鍵になるのではないか。」と解説。水谷隼(beacon.LAB)を本命に上げつつも、オリンピック代表内定の丹羽(明治大学)、吉村真晴(愛知工業大学)、世界ランキングが上昇している大島(早稲田大学)らの名前を挙げながら、大会のポイントを紹介した。
注目の女子シングルスについて、村上監督は「最初のゾーンは順当に行けば石川と福原の準決勝で戦うことになるだろう。最近は石川が連勝しているが、福原もなにか考えてくると思いので、どうなるか楽しみ。 反対のゾーンは松澤vs平野美宇、伊藤美誠と森薗美咲もしくは大穴の橋本帆乃香。伊藤はカット打ちは得意だが、森薗だと苦戦するだろう。」と解説。大本命の石川佳純(全農)と福原愛(ANA)の対戦を予想しながら、伊藤美誠(スターツSC)や平野美宇(JOCエリートアカデミー)といった若手注目選手について、過去の対戦データなどを交えて説明した。
全日本卓球2016(平成27年度全日本卓球選手権大会)の組み合わせは、日本卓球協会のホームページに掲載されています。
公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp