世界卓球2018ハルムスタッド(団体戦)が閉幕し、次は世界卓球2019ブダペスト(個人戦)に向けての準備が始まる。世界卓球2019ブダペストは、2019年4月21~28日にハンガリーのブダペストで開催される。
各協会からのエントリー数は、男女シングルス3~5名、男女ダブルス各2ペア、混合ダブルス2ペアだ。シングルス出場枠は、原則として各協会3名だが、一定の条件をクリアすれば、最大2名の出場枠が追加される。その条件とは、次の2つ。
・2019年1月の世界ランキング100位以内にその協会の選手が入れば出場枠1名追加
・2019年1月の世界ランキング20位以内にその協会の選手が入れば出場枠1名追加
日本は男女ともこの条件を満たしシングルス出場枠が5名となることは堅いだろう。
日本代表選手の選考基準は下のように発表されている。オリンピックイヤー前年の世界卓球2019ブダペストは、選手たちにとって非常に重要な大会であり、代表争いの行方に注目したい。
■男女シングルス代表5名の選出方法
(1)2019年1月発表の世界ランキング20位以内の日本人最上位選手【1名】
(2)2019年1月発表の世界ランキング100位以内の日本人最上位選手【1名】※上記(1)の選手を除く
(3)国内選考会の優勝者【1名】
(4)平成30年度全日本卓球選手権大会シングルス優勝者【1名】
(5)2018年1月1日~2018年12月31日までの国際大会(アジア競技大会、ワールドカップ、アジアカップ、ワールドツアープラチナ6大会、ワールドツアージャパンオープン、ワールドツアーグランドファイナル)において、シングルスで2回以上優勝した者の中から1名【1名】※重複した場合は強化本部にて選出
(6)上記(1)~(5)により選出された人数が、同一選手が重複するなどして5名に満たない場合は、次の2点を勘案し強化本部にて選出
・2018年1月以降の主要国際大会の実績と内容の評価
・国際競争力向上への高い潜在性があると思われる選手の評価
補足基準として、上記(1)~(6)で選出された選手は、2019年3月3日(日)開催のジャパントップ12に出場することが条件となっている。2019年のジャパントップ12は、ハイレベルな大会になりそうだ。
なお、代表選手のシングルス以外の出場種目ならびにペアリングは、強化本部にて決定される。男女ダブルスおよび混合ダブルスには、シングルスの代表選手のほか、4名を上限として加えることがある。
ちなみに、国内最終選考会、国内第一次選考会の出場資格は次のように発表されている。今年9月の日本卓球協会理事会をもって最終決定となるようだが、10月開幕のTリーグの成績が選考会の出場資格に関わってきそうな点が興味深い。
■国内最終選考会(2019年3月2日 宮城/仙台市体育館)出場資格
(1)2018年ワールドツアー・グランドファイナル シングルス出場者
(2)Tリーグの2018年10月~12月末までの試合で最多勝の者(外国籍選手を除く。最多勝数で重複者が出た場合は強化本部にて選出)※2018年9月理事会にて最終決定する
(3)国内第一次選考会上位者から上記(1)(2)該当者を含め8名まで ※8名による大会で優勝者のみが代表内定者となる
■国内第一次選考会(2018年12月18~20日 宮城/宮城野体育館)出場資格
1)平成29年度全日本卓球選手権大会シングルスベスト4の選手
2)2018年ジャパントップ12大会優勝者
3)平成30年度日本卓球リーグビッグトーナメント大会優勝者
4)平成30年度全日本社会人卓球選手権大会シングルス優勝者
5)平成30年度全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)シングルス優勝者
6)平成30年度全日本学生選抜卓球選手権大会優勝者
7)平成30年度全国高校総合体育大会シングルス優勝者
8)平成29年度全日本卓球選手権大会ジュニアの部優勝者
9)平成30年度全国中学校卓球大会シングルス優勝者
10)平成30年度全日本卓球選手権大会カデット(13・14歳)の部各優勝者
11)平成30年度全日本卓球選手権大会ホープスの部優勝者
12)Tリーグの2018年10月~11月末までの試合で5勝以上した者 ※2018年9月理事会にて最終決定する
13)上記1)~12)の人数に2018年12月発表の世界ランキング日本人上位から選手を追加し20名までとする。
文=川合綾子