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全日本団体 山口・萩で開催 ~東京アートと日本生命が優勝~

 平成22年度全日本選手権大会(団体の部)が10月15~17日まで萩市民体育館(山口)で開催された。
 男子は東京アート(東京)が3年連続8度目の優勝、女子は日本生命が3年ぶり12度目の優勝を飾った。


【男子団体】東京アートが3年連続の優勝


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男子:東京アートが3年連続の優勝

 優勝した東京アートは、韓、張の帰化選手を2点使いで起用し、対戦チームによって3番手を高木和、大矢、塩野の3人を使い分けるという構成で圧勝した。優勝までに落としたポイントは予選リーグの野田学園高戦の1つのみで、準決勝の明治大、決勝の青森大をともに3対0で下して、3年連続の優勝を手にした。
 チームのエースは安定感抜群の韓。打ってよし、守ってよしのオールラウンドプレーに加えて、ベテランらしい落ち着いた試合運びで危なげないプレーを見せた。
 韓とは対照的に張は本来の切れのある前陣プレーが陰を潜め、負けはしなかったが軽部(明治大)、上田(青森大)に攻め込まれるシーンが目についた。
 それまで高木和、大矢が起用されていた3番だったが、決勝の3番はカット型の塩野が登場。好調の王(青森大)のフォアドライブに苦しみながらも、持ち味の粘り強さで辛勝。東京アートの3連覇を決めた。
 2位はインカレ王者の青森大(青森)。エースの松平賢二が不参加となったが、上田が確実にポイントを上げる活躍を見せ、松原と王がそれをアシストした。予選リーグで弟分の青森山田高、シチズンに快勝し、準決勝で協和発酵キリンを下すなど、活躍が目覚ましかった。
 3位には協和発酵キリン(東京)と明治大(東京)が入った。協和発酵キリンは坂本の不参加でチーム力がややダウン。ラッキールーザーとして準決勝に進出した明治大は、軽部が張にリードしたが勝ち星につながらず、そのあとも続かなかった。

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安定感抜群の試合運びを見せた韓
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持ち味の粘り強さで辛勝した塩野

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確実にポイントを上げる活躍を見せた上田
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フォアドライブが好調だった王

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協和発酵キリンは去年と同じく3位
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ラッキールーザーで準決勝に上がった明治大


【女子団体】日本生命が優勝


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女子:日本生命が優勝

 女子の決勝は昨年と同じカードになり、日本生命(大阪)と日立化成(茨城)の対決になった。日本生命は藤井、若宮、李佳、日立化成は藤沼、野中、楊飛飛を起用。なお、日立化成はそれまで起用していた渡辺に代えて、準決勝、決勝をカット型の野中を起用するオーダーを組んできた。
 この試合は、3番の中国選手対決を除いた3試合が全て3対2という接戦になったが、藤井(日本生命)が1番と4番で2得点を挙げる活躍を見せ、2番で若宮(日本生命)が藤沼(日立化成)を破る殊勲を挙げて、日本生命が昨年のリベンジを果たし、3年ぶりの優勝を手にした。
 日本生命はエースの藤井の活躍はもとより、2番手に起用された若宮の成長も見逃してはならない。準決勝の阿部(サンリツ)と決勝の藤沼との左利き異質攻撃型対決では、バック対バックの展開か球足の長い、深いフォアドライブで相手のフォア側を抜くなど、フォアドライブに成長の跡が感じられた。
 2位の日立化成は全日本チャンピオンの王輝が抜けた穴があることは否めないが、決勝でも大いにチャンスがあるなど、チーム力はそれほど衰えていない。決勝ではエースの藤沼の2失点が痛かった。しかし、準決勝で大活躍の野中、中国選手の楊飛飛が強さを見せるなど、明るい兆しも見えた。
 3位はサンリツ(東京)と中国電力(広島)。サンリツは予選リーグで中国電力を破って準決勝に進んだが、日本生命には完敗。中国電力はラッキールーザーで決勝トーナメントに進んだが、日立化成の壁を越えることができなかった。

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チームの優勝に貢献したエースの藤井
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決勝で若宮の成長が目立った

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準決勝で大活躍の野中
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中国選手の楊飛飛が強さを見せる

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サンリツは日本生命にストレート負けで準決勝敗退
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中国電力は去年と同じく4強をキープ

今大会の模様は・・・ ~卓球レポート12月号に掲載~

 今大会の記録は日本卓球協会のホームページに掲載されています。
 日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp

 なお、今大会の模様は 12月号(11/20発売予定)に掲載予定。
 現地取材班:中川学(卓球レポート編集部)

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