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東京選手権 張一博と平野早矢香が優勝 ~2位は上田仁と侯琳~

各カテゴリーにわかれて覇を競い合う第62回東京選手権大会が3月10日~14日まで東京体育館で開催された。

男子シングルス 張一博(東京アート)が2年ぶりの栄冠


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張一博がタイトル奪還

 男子シングルス決勝は3年連続で決勝に進出した張一博と、準決勝で韓(東京アート)を下した上田仁(青森山田高)で争われた。
 ゲームは立ち上がりから前・中陣で鋭い攻防が繰り広げられる。上田が台上フリックで先手を取って攻勢となるが、張はしっかりブロックで受け止めてから、得意のカウンターで左右に打ち分ける。第1ゲームはジュースにもつれたが、攻守にミスがない張が先行した。続く第2ゲームも終盤まで打ち合いとなるが、ここでも張が確実に要所を押さえて2−0とリードを広げた。
 これで流れをつかんだ張は、打ち気にはやる上田の両ハンドを確実に止めてから反撃して試合を優位に展開する。第3ゲームは前陣でフォアハンドを決めて3−0と王手をつかむと、そのまま一気に勢いに乗って押し切った。
 結局、張が4−0で上田にストレート勝ちを収めて、2年ぶり2回目の優勝を手にした。張は大会期間中に第一子が誕生。喜びをゆりかごポーズで表現した。

 2位の上田は張に及ばなかったが、腰痛を押して懸命のプレーで決勝まで勝ち上がった。特に準決勝で韓を下した試合は、攻守・戦術ともに見事な戦いだった。

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張がしっかり受け止めて快勝
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上田、決勝は攻め切れず・・・

 3位は韓陽(東京アート)と塩野真人(東京アート)が入賞。
 韓は7回戦で昨年優勝の丹羽(青森山田中)をゲームオールで振り切った。塩野は守備範囲の広いカットで2年ぶりの入賞。

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韓は動きが冴えて丹羽を下す
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塩野が2年ぶりの4強入り


女子シングルス 平野早矢香(ミキハウス)が初優勝


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平野が東京選手権初制覇

 女子シングルス決勝は前回王者の侯琳(サンリツ)と世界卓球2010モスクワ代表の平野が対戦した。
 この試合は第1ゲームの勝敗が流れを左右した。立ち上がりは侯琳が落ち着いた攻守で終盤までリードを奪う。しかし、徐々に侯琳のボールに距離があってきた平野がジリジリと追い上げてジュースに持ち込み、逆転で第1ゲームを先行する。すると第2ゲームは平野がバックサイドからのライジング攻撃で侯琳のフォアサイドを揺さぶって、一気に3−0と王手をかけた。
 いきなりあとがなくなった侯琳は、展開を変えて平野のフォアを攻めると、これが功を奏してなんとかこのゲームを取り返した。しかし、第5ゲームは平野が侯琳のバックに集めて自由なコース取りをさせず、再び主導権を握って押し切った。
 結局、4−1で平野が侯琳を圧倒。見事に東京選手権で初制覇を飾った。あと2ヶ月に迫った世界卓球2010モスクワでの活躍にはずみを付ける優勝となった。

 2位の侯琳は2連覇を逃したが、準決勝までは圧倒的な強さを見せて存在感を示した。

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平野が前陣攻守で圧倒
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侯琳はまさかの完敗・・・

 3位は世界卓球2010モスクワ代表の石川佳純(ミキハウスJSC)と藤沼亜衣(日立化成)。
 石川は準決勝で平野との同士打ちとなったが、得意の攻めを出せずに敗れた。藤沼は準々決勝でカットの野中(ミキハウス)に競り勝った。

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石川は平野に敗れた
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世界代表の藤沼が4強


男子ダブルス 韓陽・張一博(東京アート)が優勝


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社会人王者の韓・張が貫録勝ち
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新世代の丹羽・町が健闘

 男子ダブルス決勝は、全日本社会人チャンピオンの韓陽・張一博(東京アート)と中学生の丹羽孝希・町飛鳥(青森山田中)が対戦した。
 試合は息の合った両サイド攻撃で韓・張が主導権を握る。丹羽・町は中学生離れしたハイテクニックで攻め込むが、韓・張が中陣から盛り返して、3−1で勝利。

女子ダブルス 福平暁・河村茉依(日立化成)が優勝


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福平・河村が競り勝つ
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坂本・侯琳は一歩及ばず・・・

 女子ダブルス決勝は、福平暁・河村茉依(日立化成)と坂本沙織・侯琳(サンリツ)が対戦した。
 試合は両ペアとも左右コンビの特長を出して、互角の打ち合いが展開され、交互にゲームを取り合って最終ゲームにもつれ込んだ。最終ゲームも一進一退の攻防が続いたが、最後に強気で攻めた福平・河村が11−9で競り勝った。

今大会の模様は・・・ ~卓球レポート5月号に掲載~

 今大会の記録は東京都卓球連盟のホームページに掲載されています。
 日本卓球協会 公式HP:http://tttf.jp/

 なお、今大会の模様は 5月号(4/20発売予定)に掲載予定。
 現地取材班:兼吉秀洋(卓球レポート編集部)

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