1. 卓球レポート Top
  2. 大会
  3. 国際大会
  4. その他の国際大会
  5. ヨーロッパ選手権大会 団体はドイツとオランダが優勝 ~ロシア・サンクトペテルブルグで開催~

ヨーロッパ選手権大会 団体はドイツとオランダが優勝 ~ロシア・サンクトペテルブルグで開催~

10月4日に開幕したヨーロッパ選手権大会(ロシア・サンクトペテルブルグ)。大会4日目の7日は男女団体の決勝が行われた。

男子団体 ドイツが2連覇!!


08100900.jpg
ドイツ、補助剤不使用で2連覇達成

 ロシアのサンクトペテルブルグで開催されているヨーロッパ選手権大会は、大会4日目の10月7日に男女団体の決勝が行われた。男子団体決勝は、ディフェンディングチャンピオンのドイツと2003年以来2度目の優勝を狙うベラルーシの対決になった。
 9月1日からの新ルールでラバーにグルー(弾む接着剤)と補助剤の使用が禁止になったが、ラケット検査で補助剤の使用を見つけることができないため、今大会では補助剤を使用している選手が多い。その中でドイツは「ルールを守って、補助剤を使用しない」と決めた数少ないチーム。ボル、オフチャロフ、シュテーガー、ズュースといった代表選手全員が補助剤を使用しないクリーンな用具で戦った。一方、対するベラルーシはボールのスピードや打球音がドイツと明らかに違う(これはベラルーシの選手に限ったことではなく、ほとんどの選手に言える)。
 打球のスピードと威力という面で、ドイツはベラルーシにハンディを背負った形での戦いになったが、ボル、オフチャロフ、シュテーガーが1点ずつ勝利し、3対2でベラルーシを下し、前回に続いて2連覇を達成した。
 この試合のポイントは3番のシュテーガー対シェチニンの一戦。シュテーガーがシェチニンのぶつ切りカットをがまん強く攻略し、優勝に大きく貢献した。
 苦しみながらもドイツが優勝したことは、混迷している新ルールに向けて大きな意義があると言える。補助剤を使用しなくても、選手が持つ能力によって高いパフォーマンスを出せば、試合で勝てることを証明した。
 2位のベラルーシはエースのサムソノフが確実に2点取り、2番手のネクベドビッチと3番手のシェチニンがそれをアシストして決勝に進出した。
 なお、3位にはオーストリアとベルギーが入った。オーストリアのシュラガーとガルドシュも補助剤を使用しないで戦い、使用している選手に競り勝って勝ち上がった。

08100901.jpg
シュテーガーはシェチニンのカットを我慢強く攻略した

08100902.jpg
ボルはネクベドビッチに手堅く1勝
08100903.jpg
サムソノフはボル、オフチャロフを破る活躍

08100904.jpg
最後はオフチャロフが決めて、ドイツは2連覇を達成!

女子団体 オランダが優勝


08100905.jpg
オランダがハンガリーに完勝して優勝

 女子団体は決勝でオランダが前回優勝のハンガリーを3対0で下して優勝した。オランダは、エースのリ・ジャオとカットのリ・ジエが中国からの移籍選手、3番手のティミナはロシアから移籍。このような選手構成で優勝をさらうという、コメントしづらい結果となった。
 2位のハンガリーは、2連覇を目指したが決勝でオランダに完敗。エースのトートが2点取ることがオランダに勝つ条件だったが、そのトートが2番でリ・ジエのカットに屈した。
 3位にはクロアチアとルーマニアが入った。ルーマニアはオランダに敗れたが、ドデアン、サマラと主力が若いだけに今後の女子ヨーロッパを引っ張って行くチームになりそうだ。

08100906.jpg
エースのリ・ジャオはポータに3-1
08100908.jpg
カットのリ・ジエがエース・トートを破った

08100909.jpg
ティミナがロバスを破りオランダはストレートでハンガリーを下した

 大会の記録は国際卓球連盟のホームページをご覧ください。
 国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com

 今大会の模様は 12月号(11/20発売予定)に掲載予定。
 現地取材班:中川学(卓球レポート編集長)

\この記事をシェアする/

Rankingランキング

■大会の人気記事

NEW ARTICLE新着記事

■大会の新着記事