3月23~25日、秋田・秋田市体育館で第39回高等学校選抜大会が開催された。昨年は東日本大震災の影響で第38回大会が中止となったため、一昨年の第37回大会に続き、今年度の大会が第39回大会となった。選抜大会は新学期を間近に控えた2年生と1年生による団体戦。高校生にとっては夏のインターハイに次いで大きな全国大会だ。
まだところどころに雪も見られる秋田市で高校生たちが熱戦を繰り広げ、男子は青森山田(青森)が優勝旗を取り戻し、女子は四天王寺が通算11度目の優勝を飾った。
男子学校対抗は青森山田が13回目の優勝 |
吉田がカウンターで田添を撃破 | 最後は町が決めた |
男子決勝は一昨年の第37回大会で連覇が12で途切れた青森山田と1回戦から前回優勝の野田学園、準々決勝で明徳義塾、準決勝で東山と強豪を連破して決勝進出を決めた希望が丘との対戦となった。
最終日は2台進行で行われた。1番の森薗対髙田は森薗が台上の強さを見せストレートで圧倒。2番で吉田対田添のエース対決となったが、決勝進出の立役者となった田添を、強打者の吉田が3−1で退け2−0と王手。しかし、3番の町・吉田対田添・上村のダブルスがもつれると最終ゲームは青森山田ペアにミスが出て、1点を返される。
4番の町対定松の対戦は、危なげのない内容で町が定松を退け、青森山田が優勝旗を奪還した。エースの丹羽が不在にも関わらず、決勝のダブルス以外は無失点と、圧倒的と言っていい内容での優勝となった。
3位には名門東山と愛工大名電が入った。
4連覇を飾った四天王寺は通算11回目の優勝 |
成本は完璧なカット攻略 | 松平がサービスからの展開で決めた |
女子決勝は四天王寺と青森山田の定番とも言える強豪校対決。準決勝では正智深谷が四天王寺を、岩国商業が青森山田を、それぞれ2−1でリードするところまで追い詰めたが、両校とも強豪校の底力を発揮し決勝進出を決めた。
決勝のカードは1番で成本が庄司のカットを攻略し3−0、宋が得意の両ハンドでラリーを制し酒井に3−1とし、1−1に。
要のダブルスは成本・松平の四天王寺ペアが鈴木・宋の青森山田ペアをスピーディなラリーで突き放し、優勝に王手。
4番は松平がパワフルな両ハンドの留学生邵盼盼をサービスからの展開で崩し優勝を決めた。
3位には正智深谷と岩国商業が入った。
なお、今大会の模様は卓球レポート5月号(4/20発売)に掲載予定。
現地取材班:佐藤孝弘(卓球レポート編集部)