3月27~28日、福井・福井県営体育館で第13回全国中学選抜大会が開催された。昨年は東日本大震災の影響で第12回大会が中止となったため、一昨年の第11回大会に続き、今年度の大会が第13回大会となった。中学選抜大会は新学期を間近に控えた2年生と1年生による1ダブルス4シングルス(選手の重複はなし)の6名で行う団体戦。多くの学校が出場を目指せる全国大会のひとつだ。
男子は青森山田(青森)が7大会連続で9度目の優勝、女子は明徳義塾(高知)が4大会ぶり3度目の優勝を飾った。
男子は青森山田が7連覇 |
三部は松山を撃破 | 及川は廣田を退けた |
カデットチャンピオンのダブルスが決勝点を挙げた |
男子決勝は1昨年の大会の準決勝と同じカードで、リベンジに燃える愛工大附属を青森山田が迎え撃つ形となった。
1番は三部対松山。松山の速攻をしっかりと受けたカデット王者の三部が3−1で松山に勝つと、2台進行で行われた2番も及川も技のあるプレーの廣田を退け一気に王手。3番のダブルスはこちらもカデット王者の高橋・一ノ瀬が百瀬・和田ペアを破り、青森山田がストレートで優勝を決めた。
優勝後のインタビューで今年の選抜で中学・高校と優勝を果たした青森山田の板垣監督は「中学生はなかなか実力通りのスコアにならないので、実力通りのプレーができるように技術だけではなく、戦術・メンタルの部分での課題がまだまだ大きいと感じている」とさらなる向上への意欲を見せた。
3位にはカット主戦型の選手3人を投入して明徳義塾を破った平田(島根)と粒ぞろいの選手をそろえてきた尾久八幡(東京)が入った。
明徳義塾が涙の優勝 |
松澤が先取点を挙げた | 熊中はバックハンドが光った |
観客席の応援団も優勝を後押し |
女子決勝は王座奪還を目指す明徳義塾と連覇を賭けて戦う青森山田との対戦。
1番は明徳義塾の松澤が青森山田の西川をストレートで退けると、同時進行の2番、熊中対中澤は一進一退の接戦に。1番台で始まったダブルスと2番のシングルスが、ほぼときを同じくして終わると、明徳義塾の3−0での優勝が決まった。優勝が決まると佐藤利香監督をはじめ、選手たちの目にはいっせいに涙があふれかえった。
3位には横浜隼人を熱戦の末に破って準決勝に進出した和洋国府台女子(千葉)と、全中チャンピオンを擁する本庄東(埼玉)が入った。
なお、今大会の模様は卓球レポート5月号(4/20発売)に掲載予定。
現地取材班:佐藤孝弘(卓球レポート編集部)