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ジャパントップ12 ~水谷隼と田代早紀が優勝~

3月1日、代々木第二体育館(東京)で大林カップ・第19回ジャパントップ12が開催された。今年の全日本選手権大会で上位に入った選手を含むトップ選手12名が出場し、頂点を争った。男子は水谷隼が3年ぶり3回目の優勝、女子は田代早紀が初優勝を果たした。

 

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 男子は水谷隼(DIOジャパン)が全日本選手権大会に続く優勝を飾った。予選は坪井勇磨(青森山田高)、吉村和弘(野田学園高)と対戦。「相手が高校生ということもあり、多少緊張をしていた」と話したが、打ち合いになってもミスをしない抜群の安定感で準決勝へ駒を進めた。
 準決勝は昨年の全日本選手権大会決勝で敗れた丹羽孝希(明治大)に4対1で勝利。「前回の全日本での敗戦もあったので、今回はしっかりと研究をした」とふり返ったとおり、丹羽の得意な前陣での戦いに持ち込まず、中後陣からの攻撃で丹羽を破った。
 決勝戦の相手は松平健太(早稲田大)。「試合内容はかなり押されていた」と話すとおり、松平の強力なフォアハンドドライブをしのぎきることができず2対3と優勝に王手をかけられた。しかしここから全日本王者が底力を見せ、粘り強いラリーや、進化を遂げたバックハンドで得点を重ねた。最後は激しいラリー戦となったが水谷の粘りが松平のフォアハンドを上回り、4対3で優勝を果たした。

 

 2位の松平は惜しくも2連覇を逃したが、大会全体を通してフォアハンドの力強さを見せた。岸川聖也(ファースト)との準決勝では積極的にフォアハンドで攻め、4対0で勝利。決勝戦でもフォアハンドドライブを中心に試合を優位に進めた。最終ゲームも4対1とリードしたが、水谷のフィッシュを決めきれず、惜しくも準優勝となった。

 

 3位の丹羽は予選リーグで上田仁(青森大)とのシーソーゲームを制して決勝トーナメントに進出。準決勝は昨年の全日本選手権大会男子シングルス決勝の再戦となったが、得意とする前陣での攻撃に持ち込むことができず水谷にリベンジを許した。
 岸川は予選で酒井明日翔(JOCエリートアカデミー)に0対2の劣勢から逆転。また今年の全日本選手権大会男子シングルス準優勝の町飛鳥(明治大)にも逆転で勝利を収め、ベスト4入り。今大会では世界卓球2014東京大会に出場する水谷、松平、丹羽、岸川の4選手が準決勝に進出。代表選手としての地力の差を見せる結果になった。

 

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 女子は田代早紀(日本生命)がうれしい初優勝を飾った。「海外遠征から帰ってきて自分の調子がそれほどよくなかった」と語った田代は予選リーグの初戦で浜本由惟(JOCエリートアカデミー)に1対3で敗戦。しかし、それ以降は思い切りのよいチキータレシーブやバックハンド強打で先手を取った。
 準決勝の平野早矢香(ミキハウス)との試合では最終ゲーム7対10と先にマッチポイントを握られる苦しい展開となったが、この場面でもレシーブから果敢な攻めを見せて、5連続得点で決勝進出を決めた。
 決勝は平野美宇(JOCエリートアカデミー)との対戦。13歳ながら決勝進出を果たし、勢いに乗る若手に対して受け身になることなく攻め続けた。特に平野が得意とするバックハンドでの打ち合いにも真っ向から挑み、得点を重ね4対1で勝利を飾った。

 

 2位には13歳の平野美宇が入った。全日本ベスト4の若宮三紗子(日本生命)との1戦では2対1とリードされたが、打球点の早い両ハンド攻撃で逆転勝利を収め、決勝トーナメントに進出。準決勝では土井みなみ(中国電力)に4対0で勝利。終始安定した両ハンド攻撃を見せ、付け入るすきを与えなかった。決勝では力強いドライブで田代から1ゲームを奪うも、ラリーの展開から得点を重ねることができず惜しくも2位になった。

 

 3位には土井と平野早矢香が入賞。
 土井は持ち前のパワフルな攻撃で、阿部(四天王寺高)を破った。しかし、準決勝では平野美宇の安定した両ハンドドライブを止めることができず、ベスト4。
 平野早矢香は威力のあるドライブ攻撃で芝田沙季(四天王寺高)、加藤美優(JOCエリートアカデミー)といった若手を連破。準決勝の田代との1戦では先にマッチポイントを握るも最後の1点を決めきれず、ゲームオールジュースの末敗れた。

 

 

今大会の模様は卓球レポート4月号(3月20日発売)に掲載

 今大会の記録は、日本卓球協会のホームページに掲載されています。
 日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp

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