<男子シングルス決勝>
于子洋(中国) -8,4,8,-6,4,8 水谷隼(DIOジャパン)
予選から勝ち上がってきた世界ランキング180位の于子洋は若干16歳ながら、パワー、スピード、テクニックを兼ね備えた好プレーヤー。前週に行われた韓国オープンでは男子シングルスで許昕に敗れたものの世界ジュニアチャンピオンの張禹珍(韓国)を破るなどの好成績を残している。勢いに乗る若手の于子洋に対して水谷は、序盤真っ向からパワーとスピードで勝負。第1ゲームはフォアハンドの強打で于子洋を上回り先行。第2ゲームは于子洋が思い切りのよいプレーで水谷を圧倒。第3ゲームは再び水谷がゲームを制し、7-4とリードするが、ここで于子洋が飛びついて返したボールを副審がエッジインと判断。水谷は粘り強く抗議するが判定は覆らず、7-5に。ここで動揺してしまった水谷がこのゲームを落としてしまう。試合後に「興奮してしまって、あまり覚えていない」と水谷本人が語ったように、第5ゲームは取り返したものの、プレーは精彩を欠いた。流れをつかみきれない水谷に対して、于子洋は攻撃の手を緩めず、打球点の早いバックハンドカウンターでエースを決めるなど、格上選手相手に実力を存分に発揮して金星を挙げた。水谷にとってはジャッジによって試合の流れが大きく変わってしまった何とも後味の悪い2位ということになってしまった。
今大会の模様は卓球レポート8月号(7月20日発売)に掲載
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